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岐阜大学 ライフサイエンスリサーチセンター
抗酸化研究部門

岐阜大学 ライフサイエンスリサーチセンター 抗酸化研究部門

アルコールで脳が縮んでしまう!?

2018.08.16

 

お酒のせいで脳細胞が萎縮してしまうという話をきいたことはありませんか? 

 

 

脳細胞とアルコールにはどんな関係があるのでしょうか?

 

アルコール性認知症

アルコール中毒の患者さんの中には認知症を発症する人が少なくありません。これは「アルコール性認知症」と言われています。

認知症にはいろいろなタイプの認知症があるのですが、このアルコール性認知症の特徴としては、物忘れをしてしまうなどの記憶障害や、周りの状況を理解できなくなってしまう見当障害が他の認知症よりも起こりやすい傾向にあるそうです。

そこで、アルコール性認知症の患者さんの脳をCTスキャンにかけて、脳の輪切り状の画像で脳の状態を見てみますと、脳がかなり萎縮しています。

 

なぜこのような委縮が起きるのでしょうか? 

アルコールを飲むと、体内に入ったアルコールを分解する過程で毒物であるアセトアルデヒドが生成されます。長年にわたって大量のアルコールを飲むということは、同時に大量のアセトアルデヒドが体内に存在することになります。

このアセトアルデヒドが脳細胞を殺してしまうといっても過言ではないと思います。そのようにアセトアルデヒドにむしばまれている状況なので、脳が萎縮してしまい、アルコール性の精神障害であったり、認知症が出てくると考えてください。

 

アルコール量に注意

 こういったアルコールの悪影響である脳の萎縮と言うのは、サプリメントなどによって防げるものなのでしょうか? ここにSUPALIV(スパリブ)というサプリメントがあります。このサプリメントは、アルコールの代謝を早めて速やかに分解する効果があり、またアセトアルデヒドの毒性を緩和する役割があります。

ですから、適量のお酒を飲んだ時に、SUPALIV(スパリブ)を飲んでいると、こういった脳の萎縮を防ぐことができる可能性はあります。

 

しかし、このサプリメントを飲んでいると、普段と比べてあまり酔った感じがしなくなるものですから、通常の倍は飲んでしまうという人もいたりします。

 

そのように大量に飲酒してしまうと、サプリメントで打ち消す以上のアセトアルデヒドが体内に溢れてしまいますので、結局のところサプリメントの効果は帳消しになってしまいます。

これではせっかくサプリメントを飲んでも、アセトアルデヒドによる脳の萎縮というリスクを回避できません。一度死んでしまった脳細胞は生き返らないということを念頭に、お酒の量には注意してください。

 

適切なお酒の量

さて、大量に飲まないことが大事だと言いましたが、どれくらいの飲酒量が望ましいのでしょうか。厚生労働省の「節度ある適度な飲酒」とされているアルコールの摂取量は、1日平均純アルコールで約20g程度ということです。

これをわかりやすく言うと、ビールなら中瓶1本(500ml)、清酒なら1合(180ml)、ウイスキーやブランデーならダブル(60ml)、焼酎は0.4合(72ml)、ワインは2杯(240ml)です。この量では物足りないと思われるかもしれませんが、あくまで1日平均の目安の数値ですので、飲み過ぎてしまったなというときには、休肝日を増やすなどをして帳尻を合わせるようにしてみるのも良いでしょう。

 

最後に

全ての病気に関して言えることですが、病気になってしまってから治すというのは本当に大変なことなのです。ですから、まず病気にならないように予防しましょう! 

そういった予防医学の観点からしても、お酒の量はほどほどにすることが良いでしょう。

 

 

<※アルコール性認知症参考:http://www.t-pec.co.jp/health-news/2014/08.html
<※飲酒量参考:厚生労働省https://www.mhlw.go.jp/www1/topics/kenko21_11/b5.html