抗酸化チャンネル https://antioxidantres.jp 抗酸化チャンネルでは、老化の原因である酸化ストレスとそれに対抗する抗酸化力の研究を通じ、アンチエイジング治療へ貢献します。 Tue, 24 Oct 2023 04:41:01 +0000 ja hourly 1 抑うつ症状の治療における抗酸化サプリメント「Twendee X®」の可能性に関する論文が公開されました https://antioxidantres.jp/%e6%8a%91%e3%81%86%e3%81%a4%e7%97%87%e7%8a%b6%e3%81%ae%e6%b2%bb%e7%99%82%e3%81%ab%e3%81%8a%e3%81%91%e3%82%8b%e6%8a%97%e9%85%b8%e5%8c%96%e3%82%b5%e3%83%97%e3%83%aa%e3%83%a1%e3%83%b3%e3%83%88%e3%80%8ctw/ Tue, 24 Oct 2023 04:41:01 +0000 https://antioxidantres.jp/?p=10753 論文『なぜ抗酸化配合剤Twendee X®︎は認知症を予防することができるのか?』がInternational Journal of Molecular Sciencesに掲載されました https://antioxidantres.jp/%e8%ab%96%e6%96%87%e3%80%8e%e3%81%aa%e3%81%9c%e6%8a%97%e9%85%b8%e5%8c%96%e9%85%8d%e5%90%88%e5%89%a4twendee-x%ef%b8%8e%e3%81%af%e8%aa%8d%e7%9f%a5%e7%97%87%e3%82%92%e4%ba%88%e9%98%b2%e3%81%99/ Thu, 21 Sep 2023 00:29:54 +0000 https://antioxidantres.jp/?p=10746 新型コロナウイルス感染症の後遺症に対する抗酸化サプリメントの有効性を示す論文が、学術誌「Brain Supplement」に公開されました。 https://antioxidantres.jp/%e6%96%b0%e5%9e%8b%e3%82%b3%e3%83%ad%e3%83%8a%e3%82%a6%e3%82%a4%e3%83%ab%e3%82%b9%e6%84%9f%e6%9f%93%e7%97%87%e3%81%ae%e5%be%8c%e9%81%ba%e7%97%87%e3%81%ab%e5%af%be%e3%81%99%e3%82%8b%e6%8a%97%e9%85%b8-2/ Mon, 11 Apr 2022 00:26:20 +0000 https://antioxidantres.jp/?p=10744 mRNAワクチン副反応に対する抗酸化サプリメントの有効性を示す論文が、学術誌「Brain Supplement」に公開されました。 https://antioxidantres.jp/mrna%e3%83%af%e3%82%af%e3%83%81%e3%83%b3%e5%89%af%e5%8f%8d%e5%bf%9c%e3%81%ab%e5%af%be%e3%81%99%e3%82%8b%e6%8a%97%e9%85%b8%e5%8c%96%e3%82%b5%e3%83%97%e3%83%aa%e3%83%a1%e3%83%b3%e3%83%88%e3%81%ae/ Wed, 23 Mar 2022 00:25:06 +0000 https://antioxidantres.jp/?p=10742 【医師監修】酸化ストレスと喫煙・動脈硬化の関係とは!? フリーラジカルから逃げ延びるポイントを解説 https://antioxidantres.jp/smoking-arteriosclerosis/ https://antioxidantres.jp/smoking-arteriosclerosis/#respond Tue, 14 Sep 2021 09:37:41 +0000 https://antioxidantres.jp/?p=6551 喫煙はフリーラジカルや活性酸素の発生を助長し、酸化ストレスを引き起こします。酸化ストレスが高くなると活性酸素は健康な細胞を攻撃し、傷つけられた血管壁が詰まって動脈硬化のリスクが高まります。 このように酸化ストレ...

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喫煙はフリーラジカルや活性酸素の発生を助長し、酸化ストレスを引き起こします。酸化ストレスが高くなると活性酸素は健康な細胞を攻撃し、傷つけられた血管壁が詰まって動脈硬化のリスクが高まります。

 

このように酸化ストレスが原因の一端である疾患は身近に多く存在するため、フリーラジカル(活性酸素)を抑えることは健康を保つことにつながるのです。この記事では酸化ストレスと動脈硬化の関係について解説します。

 

酸化ストレスと喫煙・動脈硬化の関係

 

喫煙は動脈硬化につながると言われますが、実はそのつながりには酸化ストレスが関わっています。タバコの煙に含まれる有害物質が体内に取り込まれると、これが引き金となって体内で酸化ストレスが引き起こされます。

 

体内のフリーラジカルや活性酸素が増えて抗酸化システムとのバランスが崩れると、処理しきれなかったフリーラジカルや活性酸素は体内の酵素や細胞などを傷つけてしまいます。これにより血管壁が傷つけられると血管内にプラークが溜まって動脈硬化を引き起こすのです。

 

喫煙がフリーラジカルや活性酸素を発生

喫煙すると唾液中にアセトアルデヒドが分泌されます。また、タバコの煙には一酸化窒素や二酸化炭素、ニコチンなどの有害物質が含まれています。これらの有害物質が、唾液や呼吸から体内に取り込まれることによって、フリーラジカルや活性酸素が産生され、酸化ストレスが上昇します。

 

フリーラジカルとは

人間は脳や体を使うとき酸素を消費します。酸素は活動エネルギーに変わる過程で活性酸素と呼ばれる反応性の高い物質に変化します。活性酸素は本来体内に入り込んだ細菌やウイルスを退けたり細胞間のシグナルを伝達したりするなど、人体に有益な働きをするものです。

 

しかし他の物質を酸化させる力が非常に強いため、過剰に産出されると健康な細胞まで攻撃するようになってしまいます。活性酸素の中でもスーパーオキサイドやヒドロキシルラジカルは不対電子(対を成していない電子)を持っています。このような不対分子を持つ原子や分子はフリーラジカルと呼ばれます。周囲の物質から電子を奪う力、いわゆる酸化させる力が極めて強いのが特徴です。

 

関連記事: 「酸化ストレス」とはどんなものか?(ルイ・パストゥール医学研究センター 抗酸化研究室)

 

フリーラジカルにより酸化ストレスが発生

酸化ストレスの原因は体内の抗酸化システムの許容量を超えて活性酸素が過剰に産出されることです。過剰な活性酸素は健康な細胞まで攻撃してしまうため、臓器やたんぱく質、遺伝子などにダメージを与えます。

 

活性酸素にはスーパーオキサイド、ヒドロキシルラジカル、過酸化水素、一重項酸素の4つがありますが、中でもフリーラジカルであるヒドロキシルラジカルは極めて反応性が高く、たんぱく質や脂質、糖質など、あらゆる物質と結びつきます。

 

活性酸素による人体へのダメージのほとんどはこのヒドロキシルラジカルによるものと考えられています。とはいえ、フリーラジカルではない過酸化水素も金属イオンや光に反応してヒドロキシルラジカルを生成するため、ヒドロキシルラジカルだけに気をつければ良いというものではありません。

酸化ストレスが動脈硬化を引き起こす

体内の活性酸素が過剰に産出される酸化ストレス状態に陥ると、活性酸素はタンパク質や脂質、DNAや細胞、組織などを傷つけていきます。。血管の内側にある内皮細胞を傷つけられると、血液中を流れる酸化されたLDLコレステロール(酸化LDL)が入り込み、コレステロールを大量に蓄積した泡沫細胞を形成していきます。LDLに含まれる脂質には酸化しやすい不飽和脂肪酸が多いため、活性酸素により酸化しやすいのです。

 

血管壁に沈着した酸化LDLは白血球のマクロファージに捕食され、残骸はプラークとなって血管壁に溜まります。これにより血管が詰まり引き起こされるのが動脈硬化です。

 

関連記事: 喫煙による酸化ストレスと動脈硬化(ルイ・パストゥール医学研究センター 抗酸化研究室)

 

フリーラジカルを抑えるポイント

 

酸化ストレスを抑えるためには体内のフリーラジカルや活性酸素を抑える必要があります。フリーラジカル(活性酸素)を抑えるには酸化ストレス値を低下させる、もしくは抗酸化物質摂取量を増やすという2つの方法があります。

 

そのためには、体内に取り込む活性酸素や、体内で産生される活性酸素を減らす必要があります。

 

酸化ストレスを下げる

酸化ストレス値を減らすには喫煙を止めるのが有効です。たばこは煙に含まれる活性酸素を体内に取り込むだけでなく、アセトアルデヒドによる体内の活性酸素の産生にもつながります。

 

同じようにアルコールの摂取も大量のアセトアルデヒドが体内に入ることになるため、適量を守ることが重要です。他に避けたいものは紫外線です。紫外線を浴びた皮膚は体を守るために活性酸素を発生させるため、日傘やカーディガンなどで直射日光を防ぎましょう。紫外線に触れているのは肌だけではありません。目も同じように活性酸素を産出するためサングラスをかけるのも効果的です。

 

また、適度な運動も酸化ストレス値を下げるのに役立ちます。運動は酸素を多く取り込むため活性酸素が産出されるという面はあるものの、適度な運動であれば酸化ストレスに打ち勝つ力が身につくのでデメリットよりメリットのほうが大きいです。とはいえマッチョと呼ばれるような多量の筋肉は不要です。酸化ストレス値を減らすのが目的であれば、ウォーキング程度の負荷を目安にしましょう。

 

抗酸化物質摂取量を増やす

体内の活性酸素を除去する抗酸化システムの働きを上げるために抗酸化物質を摂取するのも、酸化ストレスを減らすのに有効です。抗酸化物質はビタミンC、ビタミンE、ポリフェノールやカロテノイドなどがあります。

 

ポリフェノールは植物が光合成によって生成する抗酸化物質で、ブルーベリーに含まれるアントシアニン、緑茶に含まれるカテキン、大豆に含まれるイソフラボンなどもポリフェノールの一種です。カロテノイドは天然の色素で、その色はポリフェノールと同様に抗酸化の役割を果たしています。ほうれん草やカボチャなど、カロテノイドの一種であるβカロテンを基準値以上含むものは緑黄色野菜と呼ばれます。つまり緑黄色野菜には抗酸化物質がたくさん含まれているということです。

 

これらの抗酸化物質は食品からバランス良く摂取することが理想ですが、実際の生活で必要量を毎日とり続けるのは難しいという人もいるでしょう。その場合は足りない分をサプリメントで補います。ドラッグストアや通販などで気軽に手に入れられますが、残念ながら根拠があいまいな商品も存在します。成分表を見るだけでなく、その根拠が科学的データに基づいているかなどをしっかり自分の目で確認して選びましょう。

 

関連記事: 酸化ストレスの観点から推奨される食事とは?(ルイ・パストゥール医学研究センター 抗酸化研究室)

 

まとめ

喫煙はフリーラジカル(活性酸素)の発生を助長し、体を酸化ストレス状態に陥らせて動脈硬化を引き起こす一因となります。たばこの煙には活性酸素をふくむ有害な物質が多く含まれているため、徐々に本数を減らし禁煙まで持っていくのが理想です。

 

また、フリーラジカル(活性酸素)の発生を抑えるには禁煙の他にアルコールを控えることや紫外線対策、適度な運動も効果的です。あわせて食品やサプリメントで抗酸化物質を摂取するとさらに効果は上がります。酸化ストレス状態など体に深刻なダメージが出る前に生活習慣を見直すことが望ましいと言えるでしょう。

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【医師監修】酸化ストレスが光老化につながる!?原因や改善・予防方法を解説 https://antioxidantres.jp/photoaging-relation/ https://antioxidantres.jp/photoaging-relation/#respond Tue, 14 Sep 2021 07:15:32 +0000 https://antioxidantres.jp/?p=6545 人間の体は紫外線を浴びると体内で活性酸素を作ります。活性酸素は体の酸化ストレス値を上げ、肌の表皮や真皮にダメージを与えてシミやシワを作ります。これを光老化といいます。 光老化を防ぐには紫外線による酸化ストレスの...

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人間の体は紫外線を浴びると体内で活性酸素を作ります。活性酸素は体の酸化ストレス値を上げ、肌の表皮や真皮にダメージを与えてシミやシワを作ります。これを光老化といいます。

 

光老化を防ぐには紫外線による酸化ストレスの増加を食い止め、活性酸素を除去する抗酸化システムの働きを上げることが重要です。そのためには紫外線対策として肌を日光から守り、あわせて抗酸化物質を摂取することが効果的です。

 

この記事では酸化ストレスと光老化の関係、そして光老化を予防するための紫外線対策や抗酸化物質の摂取法などを具体的に解説します。

 

酸化ストレスと光老化の関係

 

光老化とは長年日光を浴び続けることにより引き起こされるシミやシワ、たるみといった皮膚の変化を指します。日光に含まれる紫外線が肌に悪いことは周知されていますが、実は光老化には酸化ストレスも大きく関係しています

 

地上に到達する紫外線はUVAとUVBの2種類あり、波長の短いUVBは表皮にダメージを与えて炎症やシミ、くすみなどの原因になると考えられています。波長の長いUVAは表皮の奥にある真皮にまで到達し、コラーゲンなどを傷つけ、肌のハリを失わせてシワやたるみの原因になると考えられています。

 

UVAとUVBはどちらも過酸化水素や一重項酸素などの活性酸素を細胞内に発生させます。活性酸素は皮膚細胞を酸化させシミの原因となるメラニンを発生させると同時に酸化ストレスも上昇させます。酸化ストレスが高くなると真皮のコラーゲン量が低下し、同時に真皮の柔軟性や伸縮性も低下します。活性酸素により酸化された遺伝子が活性化することでシワを作ったり老化現象を促進させたりもします。これらの積み重ねにより、光老化では深いシワが多数できるのです。

 

光老化と自然老化の違い

同じ老化でも光老化と自然老化とでは変化が異なります。人間の肌は加齢とともに皮膚が萎縮して薄くなりシワやたるみができます。この加齢とともに自然に起こる老化現象が自然老化です。

 

一方で光老化は紫外線に対する防御反応としてシワができます。体を守ろうとする反応なので皮膚は萎縮せず深いシワができ、表皮は弾力を失ってかたくなります。自然老化の肌は白く薄いのに比べ、光老化の肌は不規則に色素が沈着して色の濃い部分がまだらに確認できます。

 

実際に年齢を重ねた人体の中で光が当たる部分と当たらない部分を比べて見ると分かりやすいでしょう。同じ速度で老化しているにもかかわらず、光の当たる顔や手にはくっきりと深いシワができ、光の当たらない胸や腹には細く細かいシワが多くできます。

 

光老化の予防策

 

光老化は長年日光(紫外線)に当たることで進行します。予防するには紫外線を含む日光に直接皮膚が当たらないようにして酸化ストレスを高めないことが効果的です。日常生活を送りながら完全に紫外線をカットするのは現実的ではありませんが、できるだけ紫外線に直接皮膚があたらないようにし、難しいところは日焼け止めなどでダメージを最小限に抑えます。

 

また、少しずつ溜まってしまった酸化ストレスを和らげるために、食品やサプリメントから抗酸化物質を積極的に摂取することも良いでしょう。体内の活性酸素量を増やさず酸化ストレスを抑えながら、増えてしまった酸化ストレスを和らげるという両面からのアプローチで光老化を予防します。

 

紫外線を浴びないようにする

光老化は長年日光を浴びることによって起こるので、もっとも効果的な予防法は紫外線を浴びないことです。もちろん短い時間日光に当たっただけで大きなダメージがあるというわけではありませんが、毎日のことなので直射日光を肌に当てないようにすることが望ましいでしょう。

 

皮膚が薄く紫外線ダメージを受けやすい顔周りは日傘や帽子でしっかり守ります。日傘は紫外線カット率(UVカット率)の高いものが紫外線対策に適しています。表面積が大きく日傘では守り切れないことも多い腕はカーディガンやアームカバーを使います。

 

また、見落としがちなのは目です。目も紫外線から守れるよう、UVカット付きのサングラスをつけると安心です。真皮まで届きシワやたるみの原因となるUVAは雲や窓を突き抜けて肌へと届きます。雲の隙間から太陽がのぞくような天気は散乱光により快晴時よりも注意が必要と言われます。曇りだから、家の中だからと気を抜かず、常に紫外線にさらされていると考えて対策しましょう。

 

関連記事: 日焼けすると酸化ストレスが上がる?!(ルイ・パストゥール医学研究センター 抗酸化研究室)

 

日焼け止めを使用する

紫外線は上空から地上へ降り注ぐだけでなく地表面で反射されるものもあります。反射されて下から当たる紫外線は日傘や帽子だけでは対処できません。日傘や帽子と合わせて全方位からの紫外線を防ぐ日焼け止めも併用するのが望ましいです。

 

日焼け止めにはSPFやUVAという値で紫外線への防御力が表記されています。SPFの数値は表皮にダメージを与えてシミやくすみを作るUVBを、UVAは真皮まで届きシワやたるみを作るUVAをどのぐらい防げるかを示しています。どちらも高ければ高いほど紫外線に対する防御力が強いということになりますが、その分肌へのダメージも大きくなります。アウトドアには強いものを、日常生活には弱いものをと使い分けるのが良いでしょう。

 

日焼け止めはムラ焼けを防ぐためまんべんなくしっかりと塗り、汗で落ちることも考えて2~3時間おきに塗り直します。塗り直すときは汗や水分をしっかり拭き、しっかりと肌につくよう気をつけます。塗った日焼け止めは1日の終わりにしっかりと落として肌に残さないことも重要です。専用のクレンジング剤やオイルクレンジング剤を使い、優しく洗い流しましょう。

 

抗酸化物質を摂取する

どんなに気をつけても受ける紫外線をゼロにすることはできません。光老化を防ぐには紫外線対策とあわせて抗酸化物質を摂取し、酸化ストレスを軽減することが有効です。抗酸化物質にはビタミンC、ビタミンE、ポリフェノール、カロテノイドなどがあります。

 

ビタミンCはキウイやパプリカに、ビタミンEはアーモンドなどのナッツ類や緑黄色野菜に多く含まれています。ポリフェノールとカロテノイドは植物などが生成する自然の抗酸化物質です。ポリフェノールはブルーベリーに含まれるアントシアニンや緑茶に含まれるカテキンを総称したものです。

 

カロテノイドは緑黄色野菜や海藻類に多く含まれ、トマトに含まれるリコピンもここに属します。食事では足りない成分はサプリメントで補いましょう。サプリメントは成分表を見て選びます。魅力的な口コミやインパクトのある数字だけで選んではいけません。科学的な根拠に基づき信頼できるデータから作られたサプリメントを必要なだけ摂取することが重要です。

 

まとめ

直射日光に含まれるUVAとUVBは過酸化水素や一重項酸素などの活性酸素を細胞内に発生させ、酸化ストレスを上げます。その結果シミやシワが増えることを光老化といいます。光老化によるシミやシワは自然老化より深いため、しっかりとした紫外線対策が必要です。

 

日傘や帽子で直射日光を防ぎ、日焼け止めを塗って全方位からの紫外線をブロックしましょう。あわせてビタミンCやポリフェノールなどの抗酸化物質を摂取するとより酸化ストレスを軽減して肌を守れます。紫外線対策は毎日の積み重ねが大切です。気づいたときに少しずつ始めてみてください。

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【医師監修】アルツハイマー型認知症と酸化ストレスの関係とは!?予防や対策のポイントについて解説 https://antioxidantres.jp/alzheimers-disease/ https://antioxidantres.jp/alzheimers-disease/#respond Tue, 14 Sep 2021 06:59:20 +0000 https://antioxidantres.jp/?p=6536 三大認知症のひとつ、「アルツハイマー型認知症」。認知機能障害や物忘れなど日常生活への影響が大きい認知症です。 その原因のひとつは酸化ストレスと言われます。酸化ストレスは脳へのダメージが大きく一度死んでしまった脳...

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三大認知症のひとつ、「アルツハイマー型認知症」。認知機能障害や物忘れなど日常生活への影響が大きい認知症です。

 

その原因のひとつは酸化ストレスと言われます。酸化ストレスは脳へのダメージが大きく一度死んでしまった脳神経細胞は回復しないため、早めの対策が重要です。食事や生活習慣など日常生活で意識を変えるだけでもリスクを減らせるので、気づいたときにできることから始めてみましょう。

 

この記事ではアルツハイマー型認知症と酸化ストレスの関係、そしてその対策について解説します。

 

アルツハイマー型認知症とは!?

 

認知症とはさまざまな原因で脳の神経細胞が減少する、もしくは破壊されることで起こる特有の症状や状態の総称です。認知症の中でも6割以上を占める「アルツハイマー型認知症」を含めた「レビー小体認知症」「血管性認知症」は三大認知症と言われ、この3つで全体の8割以上を占めています。

 

アルツハイマー型認知症は比較的女性に多く発症し、ゆっくりと進行していくのが特徴です。原因はアミロイドβなどの沈着で海馬を中心に脳が萎縮した結果、物忘れや認知機能障害といった症状が現れます。物忘れは加齢によるものと違って新しい出来事を記憶できない、ヒントを与えられても思い出せないなど日常生活へ大きな影響を与えます。

 

レビー小体型認知症は男性にやや多く発症し、調子が良いときと悪いときを繰り返しながら進行するのが特徴です。原因は有害なレビー小体の出現で、神経細胞が破壊された結果、幻視や妄想、認知機能障害、パーキンソン症状などが現れます。

 

血管性認知症は男性に多く発症し、段階的に悪化するのが特徴です。脳梗塞などの脳血管障害の後遺症として進行することが多く、脳の中には進行した部位とそうでない部位が混在します。物忘れをはじめ認知機能障害やまだら認知症、手足のしびれ(まひ)などが症状として現れます。

 

アルツハイマー型認知症の原因

 

認知症の原因はタイプによって異なります。アルツハイマー型認知症の主な原因はアミロイドβなど、いわゆる脳のゴミが脳内に蓄積することだと言われていますが、最近では酸化ストレスが関与することがわかってきました。

 

アミロイドβなどの脳の不要物質の蓄積

アルツハイマー型認知症の原因のひとつは不要物質の蓄積です。アミロイドβやタウたん白と呼ばれる「脳のごみ(異常なたん白)」が脳内に蓄積すると脳神経細胞の正常な働きが阻害され神経細胞は死滅。結果、脳が萎縮して(縮んで)しまいます。

 

萎縮は海馬と呼ばれる記憶をつかさどる部分から始まるため、物忘れが初期症状として現れ、それからだんだんと脳全体に広がっていきます。

 

また、発症(診断)時点ではすでに長年にわたって脳のごみが蓄積している状態であるため、効果的な予防や根本的な治療は難しいと言われています。アルツハイマー型認知症は年齢が高くなるほど多く見られるようになりますが、40代など比較的若い世代でも見られ、その場合は遺伝的要因も考えられます。

 

酸化ストレスによりオートファジー機能が低下

脳は活動するときに多くの酸素を必要とします。その量はなんと体に取り込まれた酸素の約25%と多量です。酸素を多く使うということは酸化ストレスの素となる活性酸素を多く産出することに繋がりますし、一度死んでしまった脳細胞が再び活動することはありません。つまり脳は体の中でも酸化ストレスのダメージを受けやすい部位だと言えるでしょう。

 

人間の体内には「オートファジー」と呼ばれる細胞のゴミを掃除する機能が備わっています。自らの細胞を分解することから自食作用とも言われるこの機能は、余分な細胞や異常なたんぱく質といった体内の不要な物質を分解し細胞を正常に保ちます。

 

脳にもこの機能は常時働いているのですが、非常時には更に駆けつけて働くことにより身体を守っています。しかし、老化や酸化ストレスが高くなると、非常時に働くオートファジー機能が低下してしまいます。

 

すると脳内にごみが蓄積、これにより酸化ストレスが更に上昇し、脳神経細胞がダメージを受けてしまうのです。実際に、アルツハイマー病患者さんの脳では、オートファジー異常があることも指摘されています。

 

アルツハイマー型認知症の予防や対策

 

アルツハイマー型認知症の根本的な治療法は、現段階では見つかっていません。そのため予防や対策に力を入れていくことが重要です。

 

アルツハイマー型認知症は35年の病気と言われています。たとえば75歳で診断され85歳でなくなった人の場合、50歳から少しずつ症状が出ていたということになります。予防するには症状に気づいて受診するずっと前から対策を始めなければいけません。

 

認知症は全身病。全身の血管の炎症や酸化ストレスの影響が脳に届くため、生活習慣を見直して発症や進行を緩やかにしていきましょう。

 

酸化ストレス値を下げる

酸化ストレスはオートファジー機能を低下させてしまうため、酸化ストレス値を上げないような生活をすることがアルツハイマー認知症予防として効果的です。酸化ストレス値を上げる喫煙、飲酒、紫外線、放射能、精神的ストレスなどをできるだけ避けることが望ましいでしょう。

 

喫煙や飲酒は酸化ストレスの素となる活性酸素を生み出すアセトアルデヒドを発生させますし、紫外線を浴びた皮膚も体を守るために活性酸素を発生させます。精神的なストレスを抱えると脳の中に酸化ストレス物質が増えるため、やはりこれも酸化ストレスにつながります。

 

こういった酸化ストレス値を上げる習慣を改めることで、現状よりは酸化ストレスを低い値にしていけるというわけです。とはいえ、急にたばこやお酒を完全にやめようとするのは精神的なストレスになってしまうかもしれません。まずは量を減らし、できそうなら段階的にやめていくなど、自分に合った無理のない方法を探しましょう。

 

参考: 喫煙と酸化ストレスについて(ルイ・パストゥール医学研究センター 抗酸化研究室)

 

食事改善

酸化ストレスは体内の活性酸素量と抗酸化システムのバランスが崩れることで起こります。抗酸化システムを助ける抗酸化物質が含まれた食品、いわゆる抗酸化食品を積極的に摂取することで酸化ストレスの軽減効果が期待できます。代表的な抗酸化物質はビタミンC、ビタミンE、カロテノイド、ポリフェノールです。

 

緑黄色野菜やナッツ類を意識的に摂取すると良いでしょう。一方で糖質を抑えることも酸化ストレスの軽減に役立ちます。高血糖状態が続くと活性酸素が過剰に産出されてしまうからです。甘いものは精神的ストレスを和らげる効果もあるでしょうが食べ過ぎは禁物です。

 

また、炭水化物を摂取すると血糖値が跳ね上がるためパンや白米も控えましょう。玄米や雑穀に置き換えるのも多少は効果があります。どの食品にも言えることですが、食べ過ぎは体に負担をかけます。ゆっくりよく噛んでバランス良く食べる。結局はこの基本的な食べ方が酸化ストレス軽減の面から見ても良いと言えます。

 

参考: 酸化ストレスの観点から推奨される食事とは?(ルイ・パストゥール医学研究センター 抗酸化研究室)

 

適度な運動

酸化ストレスの軽減には適度な運動も効果的です。運動をすると、体の中で酸化ストレスに打ち勝つ力(抗酸化力)がつきます。運動をすると心拍数が上がって酸素をたくさん消費するので、体内の活性酸素量は増えます。一時的に酸化ストレスが高い状態になるため、運動は酸化ストレス軽減には逆効果なのではないかと思われるかもしれません。

 

しかし定期的に運動をして体を整えていれば抗酸化力がつくため、長い目で見れば運動は酸化ストレス軽減に効果的といえるのです。ただし負荷の高すぎる運動は抗酸化力を越えた活性酸素を産出してしまうので避けましょう。

 

また、筋肉量は多ければ良いというものでもありません。負荷が高すぎると継続しづらいという問題も出てきます。週に2,3回、早足で30分歩くらいの負荷を目安に、適度な運動を心がけてください。

 

参考: 運動は健康にいい?筋肉質な人は長生きできる?(ルイ・パストゥール医学研究センター 抗酸化研究室)

 

科学的根拠のあるサプリメントの摂取

酸化ストレスの軽減には日常生活の見直しが効果的です。しかし、時間や予算などを考えると、生活習慣を変えるのが難しいこともあります。この様な時には、サプリメントを利用するのもいいかもしれません。

 

今は酸化ストレスに効果のあるサプリメントが多く売られていますが、その中には残念ながら効果が疑わしいものあるため、最低限の知識を持った上で選びたいものです。サプリメントの良し悪しは成分とその科学的根拠で決まります。どの成分がどんなデータから効果的だと判断されて配合されたのか。副作用や別の成分との組み合わせはどうか。

 

とくに新しい成分にはまだ見つかっていない副作用などのリスクもあるので慎重に見ていきます。科学的エビデンスが消費者に開示されていて、それが信頼できるものなのかをしっかり見極めて取り入れることが重要です。魅力的な口コミや派手な広告に惑わされず、科学的な見方でサプリメントを選んでください。

 

参考: サプリメントは抗酸化に効果大?(ルイ・パストゥール医学研究センター 抗酸化研究室)

 

まとめ

三大認知症の大半を占めるアルツハイマー型認知症。根本的な治療法はまだ見つかっていません。進行速度はゆっくりですが見つかったときにはすでに進行している状態なので、早めに対策を打ちたいものです。

 

アルツハイマー型認知症発症のリスクを減らすには規則正しい生活や酸化ストレスを下げることが重要です。たばこや紫外線を避け、抗酸化物質を積極的に摂取し適度な運動を習慣化する。日常生活を見直して酸化ストレスが溜まりにくい生活スタイルを作ることがアルツハイマー認知症の予防につながります。

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【医師監修】酸化ストレスと免疫機能の関係性とは!? 免疫細胞の働きも合わせて解説 https://antioxidantres.jp/immune-function-relation/ https://antioxidantres.jp/immune-function-relation/#respond Tue, 14 Sep 2021 06:47:32 +0000 https://antioxidantres.jp/?p=6524 人には体内に入り込んだ異物を排除する機能が備わっています。この機能は免疫機能と呼ばれ、さまざまな免疫細胞がこの働きを担って体を守っています。免疫機能に異常が出ると健康な細胞を攻撃したり誤反応を起こしたりしてしまいます。&...

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人には体内に入り込んだ異物を排除する機能が備わっています。この機能は免疫機能と呼ばれ、さまざまな免疫細胞がこの働きを担って体を守っています。免疫機能に異常が出ると健康な細胞を攻撃したり誤反応を起こしたりしてしまいます。

 

免疫機能の低下には酸化ストレスも関わっているので、酸化ストレスを抑えることは免疫機能の低下を防ぐのに役立ちます。

 

この記事では免疫機能と酸化ストレスとの関係、そして免疫機能低下を防ぐための酸化ストレス軽減法について具体的に解説します。

 

免疫機能とは!?

 

免疫機能とは人体に入り込んだウイルスや細菌などの異物を認識し、攻撃して排除する機能です。

 

生活習慣が乱れたりさまざまなストレスで負荷がかかったりすると自律神経が乱れ、免疫機能が低下します。免疫機能は異常が出ると人体に無害な細胞や組織を攻撃するようになり、臓器や皮膚などに病気を発症することもあります。

 

たとえばほこりを吸い込むとせきが出ますが、これはほこりを異物として認識して排除しようとする免疫機能の正常な働きです。しかし免疫機能が過剰に働いてしまうと、体内に入り込んだ花粉に対して抗体を作り、くしゃみや鼻水、目のかゆみなどのアレルギー反応を引き起こす花粉症と呼ばれる状態になります。このように免疫機能は本来体を守るために存在するものですが、免疫機能のバランスが崩れると、異物に反応しすぎてしまうのです。

 

免疫細胞とは!?

免疫機能を働かせるのが免疫細胞です。免疫細胞は白血球内にあり、血小板など他の血液細胞とともに血液を流れています。免疫細胞の多くは骨髄から生まれ、一部は心臓の上に被さるようにある胸腺から生まれ、増殖、成長します。

 

免疫細胞の種類や働き

免疫細胞は大きく分けて自然免疫である白血球系と獲得免疫であるリンパ球系の2種類に分けられます。自然免疫とは人間が生まれながらに持っている免疫です。

 

免疫細胞が自己(自分)と非自己(自分でないもの)を認識し、非自己であるウイルスや細菌を攻撃して排除します。獲得免疫とは始めから備わっているものではなく、一度異物に侵入された後に獲得する(備わる)免疫です。

 

一度侵入したことのある異物と同じものが体内に侵入したとき、すでにできている免疫を使って対処するのが獲得免疫の機能です。一度かかった病気はその後かかりにくくなるというのはこの獲得免疫の力によるものです。

 

白血球系の免疫細胞

白血球系の免疫細胞は自然免疫で、体の中に侵入してきた細菌やウイルスを飲みこみ破壊する食細胞を中心に構成されています。白血球系の免疫細胞同士は連携を組んで、常に体と命を守っています。

 

白血球系の免疫細胞には樹状細胞やマクロファージなどがあります。樹状細胞は名前の通り木の枝のような突起が四方八方に伸びたような形状をしている免疫細胞です。

 

肺や皮膚などに存在し、異物を発見すると自分の中に取り込んでリンパ器官へ移動、リンパ球系のT細胞やB細胞にその特徴(抗原)を伝えて攻撃させます。マクロファージはアメーバ状の細胞で、異物を発見すると自分の中に取り込んで消化処理(貪食処理)し、樹状細胞と同様に異物の情報(抗原)をT細胞に伝える役割も担います。他には好酸球や好中球なども白血球系の免疫細胞に分類されます。

 

リンパ球系の免疫細胞

リンパ球系の免疫細胞にはT細胞やB細胞などがあります。T細胞はウイルスなどに感染した細胞を見つけて排除する細胞で、ヘルパーT細胞、キラーT細胞、制御性T細胞の3種類に分かれています。

 

ヘルパーT細胞は体内に侵入した異物の情報(抗原)を白血球系の樹状細胞やマクロファージから受け取り、どう攻撃するかを考えて指示を出します。その指示を受けて実際に異物を破壊するのがキラーT細胞です。

 

制御性T細胞はキラーT細胞などが暴走しないよう、働きを抑制したり免疫反応を終了したりする役割を担っています。B細胞は抗体を作る免疫細胞です。樹状細胞などから受け取った情報(抗原)を元に抗体を作って排除を手伝い、その後は次の異物侵入に備えます。

 

酸化ストレスと免疫機能の関係

 

酸化ストレスとは体内の活性酸素が過剰になった状態を指します。酸化ストレスは白血球へダメージを与え、免疫のバランスを崩します。つまり免疫細胞が働きにくくなり免疫機能が低下してしまうということです。

 

酸化ストレスと免疫機能の関係はあまり知られていませんが、免疫機能の低下を防ぐには酸化ストレスを軽減させるという方法もあるのです。

 

酸化ストレスと免疫力の関係

人間は酸素をエネルギーに変えて活動しています。この酸素は外部からの刺激を受けて活性酸素という物質に変化します。活性酸素は本来細胞間の伝達物質となったり免疫機能として働いたりするものですが、過剰に産出されると健康な細胞を攻撃するようになります。

 

人間には活性酸素から体を守る抗酸化システムが備わっていますが、その機能を超えて産出された活性細胞は健康な細胞を攻撃してしまいます。この状態が酸化ストレスです。酸化ストレス状態に陥り免疫細胞である白血球が攻撃されると免疫機能に支障が生じます。

 

細菌やバクテリアに感染しやすくなり、平時は破壊できていた癌(がん)ができやすくなります。またアレルギー性疾患にかかったり状態が悪くなったりするなど、さまざまな悪影響が出ます。

 

関連記事: 免疫と酸化ストレス―酸化ストレスは免疫の敵になる!(ルイ・パストゥール医学研究センター 抗酸化研究室)

 

酸化ストレス対策で免疫機能を維持する方法

 

酸化ストレスは免疫機能の低下を招きます。つまり酸化ストレスを抑えることは免疫機能の低下を防ぎ健康を保つことにつながるのです。

 

酸化ストレスを抑えるには活性酸素を過剰産出する習慣をひかえて酸化ストレス値を減少させ、抗酸化物質を積極的に摂取して抗酸化システムの働きを上げるという両面から対策することが重要です。日常生活のさまざまなところで意識を変えることが酸化ストレスの抑制になります。できることから始めてみましょう。

 

酸化ストレス値の減少

喫煙やアルコール、紫外線は酸化ストレス値を上げます。たばこの煙には過酸化ラジカルをはじめ多くの活性酸素が含まれています。副流煙も同じかそれ以上に活性酸素が含まれているため、自分が吸わないだけでなく煙を吸い込まないよう注意が必要です。

 

アルコールは体内で分解する過程で活性酸素を産出します。適量であれば精神的なストレスを緩和させるなどプラスに働きますが、飲みすぎは禁物です。また、太陽に含まれる紫外線は肌に当たると活性酸素を作ります。

 

紫外線は深いシワやまだらなシミを引き起こす光老化の原因にもなるので、日傘や日焼け止めなどでしっかりと対策しましょう。また、運動不足も酸化ストレスにつながります。運動をすると酸素を大量に消費するため一時的に酸化ストレス値は上がりますが、運動は体に適度な刺激を与え酸化ストレスに対抗する抗酸化力を高めます。

 

体内に備わる抗酸化力は運動によって産出された活性酸素を効率よく除去して酸化ストレス値が高まるのを防ぐので、メリットがデメリットを上回るというわけです。酸化ストレスへの対策としてなら過度な負荷は必要ありません。体が心地よく感じる程度の運動を継続していくことが重要です。

 

抗酸化物質摂取量の増加

酸化ストレスを抑えるには抗酸化物質を摂取して体内の抗酸化システムの働きを上げる方法もあります。抗酸化物質とはビタミンC、ビタミンE、ポリフェノール、カロテノイドなどです。

 

ビタミンCはパプリカ、ブロッコリー、キウイ、イチゴなどに多く含まれます。ビタミンEはアーモンドなどのナッツ類、植物油、アボカドなどに多く含まれるので、植物油でブロッコリーを炒めるなどビタミンCと組み合わせて摂るのも良いでしょう。

 

ポリフェノールとカロテノイドは植物由来の抗酸化物質です。ポリフェノールは8000種類以上もあると言われますが、代表的なのはブルーベリーやぶどうのアントシアニン、緑茶のカテキン、ウコンのクルクミン、大豆のイソフラボンなどです。カロテノイドは緑黄色野菜や甲殻類に多く含まれています。

 

これらを積極的に摂取することが酸化ストレスの軽減につながりますが、忙しい生活の中でさまざまな食品をバランスよく摂るのは意外と難しいものです。足りない分はサプリメントで補うというのもひとつの方法です。

 

ただし市販のサプリメントのなかにはデータの出所が不確かなものも存在します。派手な広告に惑わされず、科学的な根拠に基づいたサプリメントを選びましょう。

 

関連記事:  酸化ストレスの観点から推奨される食事とは?(ルイ・パストゥール医学研究センター 抗酸化研究室)

 

まとめ

酸化ストレスは免疫細胞を攻撃し免疫機能を低下させます。免疫機能の低下は細菌やバクテリアに感染しやすくなるなど体にさまざまな悪影響を及ぼします。免疫機能を高めるには酸化ストレスを軽減することが重要です。

 

酸化ストレスを軽減するには喫煙やアルコールなど活性酸素を産出する習慣をひかえ、ポリフェノールやカロテノイドといった抗酸化物質を積極的に摂取するのが良いです。免疫機能向上のため、毎日の生活習慣や食生活を見直してみましょう。

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酸化ストレスは体内の活性酸素量と抗酸化システムのバランスが崩れた状態です。酸化ストレス状態に陥ると活性酸素が健康な細胞を攻撃します。緑内障はなんらかの原因で眼圧が上昇して視神経が損傷する病気です。酸化ストレスは緑内障の要因にもなりうるため、酸化ストレス対策をすることは緑内障の予防にも役立ちます。

 

この記事では酸化ストレスと緑内障の関係、緑内障の原因、酸化ストレス対策の具体的な方法について解説します。

緑内障の原因と酸化ストレスの関係

 

緑内障は視神経の損傷が進行していく病気です。緑内障による視野障害は徐々に進行するため、気づくまでに時間がかかることが多いです。眼の中には房水と呼ばれる液体があり、それが眼に栄養を与えています。

 

房水を排出する管が詰まったりふさがったりすると、房水がうまく排出されずに眼圧が極端に上がり視神経が損傷します。この状態が緑内障です。しかし眼圧が高くないのに緑内障を患う人もいることから、眼圧の上昇は緑内障の原因の一つではありますが、全てではありません。緑内障の正確な原因は、まだはっきりされていないのです。

 

関連記事: ドライアイに関連する疾患と眼の疾患と酸化ストレス(ルイ・パストゥール医学研究センター 抗酸化研究室)

 

酸化ストレスが眼圧上昇を招く

日本の緑内障患者の多くは眼圧が正常範囲であるため、眼圧以外の原因があるのではないかと考えられていましたが、近年では緑内障の発症と進行に酸化ストレスの影響が言われるようになりました。

 

人間は酸素を取り込んで生命活動を維持していますが、同時に活性酸素も産生されてしまいます。過剰に産出されて体内の抗酸化システムの働きを上回ると健康な細胞を傷つけるようになります。

 

酸化ストレスが眼の中で上昇すれば、当然視神経を傷つけることになります。緑内障の治療は、点眼薬や手術で眼圧を下げることがエビデンスのある唯一の治療法でしたが、酸化ストレス対策も緑内障の予防と治療に役立つと言えるでしょう。

 

酸化ストレスを抑えて緑内障を予防する方法

緑内障の発症と進行に酸化ストレスの影響があるので、酸化ストレスを回避もしくは軽減することは緑内障の予防に効果があると言えます。

 

酸化ストレスの原因となる活性酸素を過剰に産出する行動をひかえて酸化ストレスを回避し、同時に抗酸化物質を摂取して酸化ストレスの軽減にも努めるのが有効です。例えば紫外線や喫煙、過度なアルコールの摂取などは活性酸素を過剰に産出するため、できるだけ控えることで酸化ストレスを回避することが可能です。

 

また、抗酸化物質は食品からバランスよく摂取することが、足りない分はサプリメントから補うことも可能です。日常生活の見直しが効果的ということです。

 

紫外線を避ける

紫外線には表皮にダメージを与えてシミやくすみを作るUVBと真皮にダメージを与えてシワやたるみを作るUVAがあります。

 

どちらも細胞内に過酸化水素などの活性酸素を発生させるため酸化ストレスにつながります。過酸化水素は漂白剤にも使われる強い成分です。過酸化水素が大量に発生するほどの強い紫外線を浴び続けると肌の表面に赤い炎症が起きたり水ぶくれができたりします。

 

これが日焼けと呼ばれる状態です。肌にダメージを与え酸化ストレスにもつながってしまう紫外線を回避するには日傘やカーディガンなどで肌を直射日光から守り、地表面からの反射を防ぐために日焼け止めを使うのが良いでしょう。

 

日焼け止めはSPFやPAの値が高いもののほうが効果もありますが、その分肌へのダメージも大きくなります。日常生活では弱いもの、アウトドアには強いものと使い分けると安心です。また、眼にも紫外線は当たり酸化ストレスの障害を受けてしまうので、サングラスも合わせて使うと予防効果が上がります。

 

喫煙や過度なアルコールを避ける

たばこの煙には活性酸素やアセトアルデヒドなど多くの有害物質が含まれています。アセトアルデヒドなどは体内に入ると活性酸素を引き起こします。また喫煙でそのものを体内に取り入れるため、二重の酸化ストレス要因となるのです。

 

さらに喫煙による酸化ストレスは動脈硬化をも引き起こし、がんをはじめとするさまざまな疾患の原因にもなります。アルコールは適量であればコミュニケーションを円滑にし精神的なストレスを軽減するため、酸化ストレス対策に役立つ部分もあります。

 

しかしアルコールの代謝で生成されるアセトアルデヒドは体内で活性酸素を産出するため、過度な飲酒は酸化ストレスを招きます。アルコールを分解する肝臓は人体の中でも代謝が旺盛な部分です。肝臓では活性酸素の産出と除去を多く行っているため、肝臓への負担は酸化ストレスにつながりさらには多くの慢性肝疾患を引き起こすリスクもあります。喫煙もアルコールの大量摂取も、酸化ストレスだけでなく健康維持のために避けたい習慣です。

 

関連記事: アルコール度数が低ければ発生するアセトアルデヒドは少ない?(ルイ・パストゥール医学研究センター 抗酸化研究室)

 

食生活の改善

酸化ストレスを軽減するには体の抗酸化力を上げることも有効です。抗酸化力を上げるには抗酸化物質が含まれた食品を摂ります。抗酸化物質とはたとえばビタミンC、ビタミンE、ポリフェノール、カロテノイドなどです。

 

ビタミンCはキウイやパプリカなど、ビタミンEはナッツ類や植物油などに多く含まれます。ポリフェノールとカロテノイドは植物由来の抗酸化物質です。ポリフェノールはブルーベリーのアントシアニンや緑茶のカテキン、コーヒーのクロロゲン酸など8000種以上あると言われています。

 

カロテノイドはトマトやホウレン草など色の濃い野菜に多く含まれています。ビタミンEやカロテノイドのひとつであるβ-カロテンは脂溶性です。

 

ごま油で和えたりサラダ油で炒めたりすると吸収率が上がります。抗酸化物質は体内でも生成されますが加齢とともに徐々に減ってしまいます。日常生活で今より少し多めに摂ることを意識してみましょう。

 

関連記事: 酸化ストレスの観点から推奨される食事とは?(ルイ・パストゥール医学研究センター 抗酸化研究室)

 

抗酸化物質を含むサプリメントの摂取

抗酸化力を高める抗酸化物質は食品で摂取できるのが理想ですが、必要量を毎日摂るのは時間的にも経済的にも簡単ではありません。足りない分はサプリメントで補うことも考えましょう。サプリメントで摂取するならビタミンCやビタミンEのほか、α-リポ酸も効果があります。

 

α-リポ酸はチオクト酸とも呼ばれるビタミン様物質で、ビタミンCやビタミンEの抗酸化力をリサイクルしたり長持ちさせたりする働きを持っています。サプリメントはドラッグストアや通販などで安く手軽に買えるようになりました。しかし残念なことに効果や根拠が疑わしいものも存在します。

 

サプリメントを選ぶときは目を引くコマーシャルやインパクトの大きい数字ではなく、科学的な根拠や信頼できるデータに基づいて作られているかを見ます。サプリメントは飲み方も大切です。たくさん飲めば良いというものではありません。自分に必要な成分を、記載された用量を守って飲むことで本来の効果が得られます。

 

まとめ

緑内障の原因は眼圧上昇だけでなく酸化ストレスも関係しています。緑内障の予防には酸化ストレスを避ける、もしくは軽減することが有効です。

 

紫外線や喫煙、過度のアルコールなど活性酸素を産出する行動を控えて酸化ストレスを避け、それでも溜まりがちな酸化ストレスは食品やサプリメントから抗酸化物質を摂取して軽減します。日常生活で酸化ストレスや活性酸素を意識するだけでも変化につながるので、気づいたところから始めていきましょう。

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最近よく耳にする「酸化ストレス」。これは体内の活性酸素量が過剰になり抗酸化システムとのバランスが崩れてしまうことを言います。疾患や老化につながるとも言われるため、健康や美容を考えるなら少しでも軽減したいものです。飲酒やタバコ、適度な運動などの生活習慣を見直すとともに食事やサプリメントなど口に入れるものにも気を遣うとより効果が高まります。

 

この記事では酸化ストレスの軽減にサプリメントや食事を活用したいという人へ向けて、酸化ストレスに効果のあるサプリメントの情報と食事のポイントを解説します。

 

酸化ストレスに効果のあるサプリメントや食事とは!?

 

酸化ストレスの軽減には生活習慣の改善に加え、サプリメントや食事から抗酸化効果を得ることも有効です。しかし酸化ストレスは手軽に変化を数値化して確認することが難しいため、残念ながら効果の疑わしいサプリメントも存在します。

 

あいまいなデータや広告の体験談を頼りにするのではなく、医学的データと信頼できるエビデンスのあるものを選びたいものです

 

そのためには正しい知識を得ることが大切です。酸化ストレスの軽減に有効な成分やその摂取において注意すべき点などを知っておきましょう。

 

酸化ストレスに効果のあるサプリメントの成分

 

サプリメントには様々な成分がありますが、その成分がどの様に働くのかをご紹介します。

 

コエンザイムQ10

コエンザイムQ10は体内でエネルギーを産生するのに必須の物質であり、老化の原因である活性酸素を消去することから、アンチエイジングの成分とも言えます。

 

イワシなどに多く含まれますが、1日の目安量を摂るためにはイワシだと20匹必要です。さらに体内のコエンザイムQ10は年を取ると減少するため、サプリメントでの摂取が効果的でしょう。

 

ビタミンC

健康と美容に効くと言われるビタミンCは果物や野菜に多く含まれます。皮膚や血管等を作るのに必要なコラーゲンと呼ばれるタンパク質の生成に重要な成分で、肌や血管を老化から守るほか、動脈硬化等の予防にも役立ちます。

 

体外に排泄されやすいため、一度にたくさん摂るのではなく、食事やサプリメントをうまく活用してこまめに摂取しましょう。

 

L-グルタミン

グルタミンは体内に一番多く含まれるアミノ酸で卵や肉などに含まれています。筋肉の構成成分であるほか、疲労や体臭の低減、胃腸の粘膜保護、筋肉疲労回復などに効果があります。

 

グルタミンは体内で生産されますがエネルギーとしても消費されます。運動や体調不良などでエネルギーを過剰に消費すると体内のグルタミンも減少し、疲労や体調回復の遅れに繋がります。

 

Lシスチン

Lシスチンは肉や小麦粉に多く含まれています。シミの原因であるメラニンの生成を防ぎ、お肌のターンオーバーと呼ばれる肌の生まれ変わりを促進する作用があるため、美肌効果が期待できる成分です。

 

アルコールに含まれる酸化ストレス物質であるアセトアルデヒドなどを体外に排出する作用もあります。

 

フマル酸

フマル酸はクエン酸の代わりに酸味を加えたり、食べ物を膨らませるベーキングパウダーに使われたりと食品に添加されることも多い成分です。

 

体内でエネルギーを生み出す過程で作られる中間物質で、速効性のエネルギー源として役立ちます。この成分が大きく関わるエネルギー生産の経路が活性化されると乳酸の分解が早くなり疲労回復が向上すると言われています。

 

コハク酸

コハク酸は昆布や貝などに多く含まれる旨味成分として知られている重要な成分であり、体内でエネルギーを生み出す過程で作られる中間物質でもあります。

 

コハク酸が体内に取り込まれると速効性のエネルギー源として役立ち、近年では抗がん作用の可能性も示唆されています。

 

ビタミンB2

ビタミンB2は豚の肝臓等に多く含まれています。皮膚や粘膜の健康を保つはたらきがあるほか、肌や髪、爪の発達を促し、美しく保つ効果もあるので「美容のビタミン」とも呼ばれる成分です。

 

過酸化脂質と呼ばれる動脈硬化の原因である脂肪の分解にも役立ちます。

 

ナイアシン

ナイアシンはビタミンB3とも言われ、鰹などの魚や肉に多く含まれます。糖質や脂質の代謝を上げてくれるので細胞内の酸化ストレスを低下させるために必要な物質です。

 

アルコールを分解する酵素もサポートするのでお酒を飲む人にも大切な栄養素です。熱湯に溶けやすいため煮物などでは煮汁に溶け出してしまうので、注意が必要です。

 

酸化ストレスに効果のある食事

 

酸化ストレスは体内の活性酸素が過剰となり、抗酸化システムとのバランスが崩れて起こるものです。抗酸化システムの働きを活発化させ、過剰な活性酸素を抑えることは酸化ストレスの軽減に役立ちます。

 

様々な食品には抗酸化成分が含まれていますので、普段の食事を見直すことも有効です。抗酸化成分にも注目して日々の食事を考えてみましょう。

 

抗酸化力のある食品

色の濃い食品には抗酸化物質が多いと言われています。たとえばブルーベリーやトマト、にんじん等が挙げられます。

 

これは生命にとって最も大切とされる果肉や臓器などを紫外線から守るために、色の濃い抗酸化成分で守っていると言われています。

 

同じ魚でも、年中紫外線が強く熱い場所に生存する熱帯魚の方が色鮮やかなのも納得できます。ナッツに含まれるビタミンEにも抗酸化作用がありますので、間食などに摂るのも効果的です。

 

ポリフェノールにも抗酸化効果があります。代表的なものとしてワインが挙げられます。ワインには様々な種類のポリフェノールが含まれているので、適量飲むのもいいでしょう。

 

酸化ストレスと糖質

炭水化物に多く含まれる糖質は、摂りすぎると血糖値が上昇します。これにより酸化ストレスも上昇すると言われています。

 

そのため、今食べている炭水化物の一部を置き換えるなど、無理のない範囲で少し控えてみるのも有効かもしれません。また白米を玄米にかえるなど、血糖値の上がり具合が比較的緩やかである茶色い穀物にするのもいいでしょう。食品を選ぶときは抗酸化作用だけでなく、糖質の含有量にも注意してみてください。


参考: 酸化ストレスの観点から推奨される食事とは?(ルイ・パストゥール医学研究センター 抗酸化研究室)

 

サプリメントを選ぶ時のポイントや注意点

 

抗酸化作用のある食品を意識したいと思っても、現代人の生活スタイルではなかなか難しいでしょう。サプリメントで手軽に足りない栄養素を補うのも一つの方法です。

 

日本ではサプリメントに安全性試験や臨床試験が義務づけられていません。ですから、足りないからと言って、多量のサプリメントを摂取するのはお勧めしません。正しい知識を身につけサプリメントの信頼性を見極めましょう。

 

科学的エビデンス(根拠)がある

サプリメントを選ぶときは科学的エビデンスの有無を確認しましょう。スタイルのいいモデルやいつまでも若々しい芸能人などの体験談は魅力的ですが、見るべきは華やかな面ではなく堅実なデータです。

 

たとえばある特定の物質が体に良いとされている成分も組み合わせ次第では逆効果になりえますし、同じ効用をうたった2種類のサプリを一緒に飲めば効果が倍になるわけでもありません。広告で強調される成分そのものより、組み合わせと配合比率が大事なのです。

 

また、副作用などの安全性も注意したいところです。パッケージだけではよく分からないというときは、買う前にメーカーに問い合わせるのも良いでしょう。納得できる説明をしてくれるかどうかも判断材料になります。

 

実験データの取得方法

サプリメントの有効性はインパクトのある宣伝文句だけでは判断できません。サプリメントは健康食品のようなもので、医薬品やトクホ(特定健康用食品)ほど厳しいルールは適用されていないからです。

 

効果がありそうな宣伝文句も医学的なデータに基づいているかどうかを判断しましょう。データとは数字です。たとえば酢を飲むと体がやわらかくなるといった迷信的なものは医学的データとは言えません。


また、細胞や動物実験のデータしか出していないところにも注意が必要です。データが人間に反映されるか分からないまま販売している商品は信頼すべきではないでしょう。逆に言えば実際の人間でデータをとった商品は一定の信頼性があると言えます。

参考: 効果的なサプリメントとそうでないサプリメントの見分け方(ルイ・パストゥール医学研究センター 抗酸化研究室)

 

まとめ

酸化ストレスの軽減を目的に食事やサプリメントなどで抗酸化成分を取り入れるのは効果的です。食生活の見直しは、無理のない範囲で少しずつ実践していきましょう。

 

一方でサプリメントは手軽に摂取できますが、安全性や有効性を見極める必要があります。印象に残る宣伝ではなく確かな実験データに基づいた科学的エビデンスがあるかどうかで品質を判断します。パッケージは細かくチェックし分からなければメーカーなどに問い合わせるなど、購入の際はしっかりと吟味しましょう。

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