酸化ストレス・抗酸化ってなんですか?

2018.05.14

酸化ストレス・抗酸化ってなんですか?

洗濯や台所で使うハイターなどの漂白剤をご存じですよね?ハイターの原料を見ると「過酸化水素」と書いてあります。酸化する(からだがサビる)ってわかりやすく言うと体の中にハイター成分が増えてしまうと言うことなのです。私たちの体内では大気中の酸素を利用して体を動かすエネルギーを作り出します。この時に副産物として「活性酸素種(ROS)」も作り出してしまいます。ROSの中でも血液中で簡単に測定出来るのが過酸化水素なのです。
ROSはそれ以外にも紫外線や放射線・ウィルス・大気汚染等の外的因子、喫煙や大量の飲酒など生活習慣によって作り出されますがこのROSが多すぎると私たちの体は「サビついて」しまいます。
つまり老化したり、病気になったりすることです。
ただ実は私たちの体にはこの増えすぎたROSを消し去る力「抗酸化力」が備わっています。
ROSが増えても直ちに上記のような疾患が起きないのは、この「抗酸化力」のおかげです。

ところが、ROSの発生が「抗酸化力」を超えると、ROSによる障害を体が抑えきれなくなり、
私たちの体内はサビていくのです。 この不均衡状態を「酸化ストレス」といいます。
加齢共に私たちの抗酸化力は低下していきます。

長くきれいに健康的に生きるためには酸化ストレスの上昇を抑えること、 すなわちROSを抑えたり、自身の抗酸化力を高めることが重要です。