2019.08.22
花粉症で目や鼻、喉、耳など様々な部位にアレルギー症状がでるのはなぜ?
国民病といわれている「花粉症」ですが人によって症状は様々です。同じスギ花粉症同士でもくしゃみが止まらないもしくは、目がかゆくて涙が止まらない、または喉がイガイガするといったように、人によって異なる症状が出たりします。
また、体調によって、いつもは鼻水が止まらないのに、その日はなぜか目がかゆくて目薬が手放せないというように症状が変化することもあります。
今回は花粉症における様々な症状についてお話をします。
アレルギー性疾患の花粉症は目に症状が出る人や鼻に症状が出る人、喉に症状が出る人と様々です。
これはなぜかというと要はアレルギーが出る場所、つまり酸化ストレスを受ける場所が人によって違うのです。
ですから症状が目だけに起こる人、鼻だけに起こる人、喉だけに起こる人、全部に起こる人がいますが、それは非常に個人の感受性の差だと考えていただいたらいいと思います。
鼻水だけだった症状が目や喉まで症状が広がることがあります。
症状が広がるなんて、なんてやっかいなことだろうと思いますが、目、鼻、喉、耳などこれらは器官として全てつながっているのです。
ですから、どこか1か所に症状が起これば、他2、3か所と症状が起きても不思議ではないのです。
鼻水とくしゃみだけだったのに、喉の奥がかゆい、いがらっぽい感じがするようになったというのは、花粉症の典型的な症状といえます。
花粉症、つまりアレルギー性鼻炎の症状が続くと別の病気につながる可能性もあります。
アレルギー性鼻炎、慢性副鼻腔炎と関連の深い病気、いわゆる他のアレルギー性疾患の“クロスオーバー”として考えられるのは、喘息です。喘息の患者さんが、春の花粉が飛び始める時期に発作が起きやすいということがあります。
花粉症が色々な部位に症状が出るのは、個人差が大きいということを説明しましたが、いずれにしても、症状がどこで起ころうと、酸化ストレス症状が出た場所で上がっていることには変わりません。酸化ストレスを下げるというのは、非常に有効な花粉症の対抗手段になると思っています。