「未病」とは、一言でいうと「病に至らないこと」です。
政府が2020年に向けて未病を達成しようというキャンペーンを行っています。しかし実は、国がコントロールできるものは、医師や医師が処方する医薬品といったものです。
これはつまりどういうことか?というと、病気になって初めて治療をする。お医者さんが治療して健康保険が使えるというシステムになっているのです。
未病=病に至らない状態、これを作るのは医師の大事な仕事なのですが、それは仕事として国から報酬が出ないということになります。
そのため、もしも皆様が近くの病院に行かれて「先生、未病にするにはどうしたらいいの?」と言われても回答がないのです。つまり未病のために使える医薬品というのは、これは健康保険では認めていないということになります。
ですから、未病を達成するいくつかのファクター(要素)がありますが、それをご自分で考えてやっていかなきゃいけない。当然このコスト、かかるお金はご自分で負担していただくということに今後なるのです。
未病を達成するファクター(要素)として考えられるものを紹介します。
まず、日本人が今抱える大きな問題として糖尿病があります。糖尿病予備軍も含めると厚生労働省では2000万人というデータが出ていますが、実際は倍の4000万人が糖尿病、または糖尿病予備軍だと考えられています。糖尿病は実際になってしまうと、完治することは非常に難しい病気で、ずっと治療を続けていかなければいけない状態になってしまいます。
ですから、糖尿病を予防したりこれ以上悪くならないようにするためには糖質制限をして血糖値を下げる必要があります。
野菜類を食べるといろんな病気が予防できると言われている野菜などがありますから、そういうものを摂っていただいて健康な食事をするというのが非常に重要なことです。
身体は動かしていないと、どんどん動きが悪くなっていきます。
身体を動かす、軽い運動をすると同時に酸化ストレスが少し上がりますが、酸化ストレスを抑える力である抗酸化力も上がりますので、身体にとっては非常にいいプラスの状況になります。
まず、身近ですぐにできることといえば食事と運動ということになります。
まず最大の原因はタバコです。そして大量のお酒です。何を制限すべきかがわかると比較的容易にやめられるかと思います。
最後に、積極的に健康になるためには効果的な健康補助食品やサプリメントの摂取する方が増えると思います。
ただこれについて注意していただきたいのは、実際に市販されているサプリメントの99.9%は効果や効能があるかどうかのエビデンス(証拠)がないものです。
健康維持のために健康補助食品やサプリメントを摂取する際には、宣伝や口コミを安易に信じることなく、出ているデータが正しいか?また根拠はあるのか?などをご自身で調べた上で医学的なエビデンス(証拠)がそろった健康補助食品やサプリメントを選んでいただくことが大切になるでしょう。