新型コロナウイルスは間質性肺炎

 

 

 

 

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私は岐阜大学記と京都にあるルイ・パストゥール医学研究センターで酸化ストレスの研究をしています。

 

 

さて新型のコロナウイルス肺炎に関して通常の感染性の肺炎ではない間質性肺炎だということが明らかになりましたのでこの発信をしています。

 

 

 

 

最近の日経メディカルで報道された記事で新型コロナウイルス感染症には治療法がないという題でございます。この記事は救命救急の専門の先生が発信されているのすが、重症の肺炎の時には体外式膜型人工肺・CHMOと言うのですが、これが命を救うには効果がありますよという報道です。

 

ではそこまでの重症になる前に肺炎を予防するとか治療をすることができないのでしょうか?

 

 

 

 

私は武漢発の新型コロナウイルスの特徴として高齢者に重症患者が多い。そして高齢者は酸化ストレスが高い。死亡される方は脳梗塞・糖尿病・高血圧などの基礎疾患があって、これらの基礎疾患では特に酸化ストレスが高くなる。そして酸化ストレスが高いとウイルスに対する免疫が低下するということを指摘してきました。そしてコロナウイルス抗酸化治療の可能性についても発信してきました。

 

 

 

 

つまり酸化ストレスが高いとウイルスに感染しやすい。酸化ストレスが高い高齢者、基礎疾患で重症化するということは酸化ストレスを低下させることによって炎症が低下してそして酸化ストレスを下げることで免疫が上がる。これは間違いない事実ですので、抗酸化剤の投与でウイルス感染予防とか治療の可能性があるということを発信して参りました。

 

 

 

 

さてコロナウイルス肺炎は、通常の感染性の肺炎ではなくって間質性肺炎だということが分かってきました。こちらの4項目は岐阜大学の私の教室の岡田直美助教授の推察でございますが岡田先生は腫瘍内科の専門医で画像診断もトッププロのレベルの方です。まずコロナウイルス・CIVID-19の死因は間質性肺炎でCTを撮ると肺の下の方、末梢ですね。それと背中側に肺炎が始まると。そして発症すると5日目にちょっとした肺炎の影が出て10日目にはだんだん広がってきて15日目には肺の上の方を残して全体に肺炎が広がるということが特徴です。

 

 

 

 

これは中国からの報道写真からのCT画像ですけれどもご覧になって分かるように肺の下の方、心臓に近い方の背中側で肺炎が起きているという画像です。

 

 

 

 

そしてウイルスが増えて感染性の肺炎が起きているのであれば空気の出入りが多い上用に優位になると考えられるのですが、血液の流れの多い肺の下の方、しかも背中側ということを考えるとやはり免疫反応が病変の主役ではないかということが考えられます。

そして大きな酸化ストレスがかかっていることは間違いないということになります。

 

 

 

 

さて間質性肺炎とはどういう病気かですが、間質性肺炎は肺の間質組織の繊維化が起こる病気、つまり肺が固くなる病気なのです。そして原因の分からない特発性の間質性肺炎という病気がありますが日本では難病に指定されています。

 

そして間質性肺炎はウイルスが原因になり得ます。そして感染性肺炎の治療は全く効果がありません。特発性間質性肺炎に関してはステロイドが有効と言われています。ごく最近コロナウイルスの肺炎に対して喘息の患者さんが使われるステロイドの吸入が効果があったという報道がありましたがまさに間質性肺炎だからではないかと考えています。そして間質性肺炎では非常に酸化ストレスが高くなるということが分かっています。

 

 

 

 

こちらに4本の著名な論文を出しましたが、間質性肺炎で酸化ストレスが上昇しているという論文は非常にたくさん報告されています。

では抗酸化物質を投与すると間質性肺炎に効くのでしょうか。

 

 

 

 

こちらは2008年に報告された論文ですが抗酸化物質であるビタミンEとかその他の物を間質性肺炎に投与したら効果がどうであったかという論文を多数まとめて報告した論文です。結論としてはですね、抗酸化物質を投与すると間質性肺炎には有効だと書いてあります。

 

さて酸化ストレスを下げる方法は皆さんもできるのですが少し見てみましょう。

 

 

 

 

タバコを吸うことを止める、アルコールを大量に飲むのを止める、そして肥満のある方は血糖値が高いと酸化ストレスが上がるので糖質制限をしてください。そして十分な睡眠を摂って精神的なストレスを下げるというのも酸化ストレスを下げる方法です。

 

それと身体を温めるこれは酸化ストレスを直接下げるものではないですが免疫力が上がるので身体を冷やさないようにしてください。そして先ほども出ましたように抗酸化サプリメントの摂取も有効です。ただしビタミンCなどですねたくさん飲めば効くというようなことを報道される方もおられるのですが過剰摂取は効果はありません。

 

 

 

岐阜大学抗酸化研究部門の情報です。

 

※当動画で公開している内容は、岐阜大学 抗酸化研究部門 特任教授 犬房春彦の個人の見解であり、所属する組織の公式見解ではありません。