2020.04.30
高濃度ビタミンC点滴は免疫を下げる!?
私は岐阜大学と京都にあるルイ・パストゥール医学研究センターで酸化ストレスを研究しています。
私は3月13日にコロナウイルス肺炎は間質性肺炎であるということを発信しまして、3月末の安倍首相の記者会見では間質性肺炎に言及されました。
インターネット上を調べてみますと、大量ビタミンC点滴の情報があります。新型コロナウイルス感染の予防や治療に有効であるとか、免疫が上がってガン治療に有効という情報です。そしてそういう治療をされているクリニックがかなりたくさんあるようです。もしもこれらの効果が事実であれば、免疫が上がるはずと考えました。
過去の論文を調べましたけれども、大量ビタミンC投与と免疫の論文は4本しかありませんでした。これはすべて動物実験のデータで人のデータはありません。さらに、これらの論文では有意な免疫上昇の効果があるという論文は皆無でした。すなわち、大量ビタミンCの投与を行って免疫が上がるというエビデンスはないようです。
ごく最近岐阜大学の私の研究室で大量のビタミンC点滴と同じ条件のマウスの実験を行いました。体重60kgの人が50gのビタミンCを大量点滴した、という条件と同じでございます。そして、こちらがナチュラルキラー活性、ガンに対抗するNK活性というのですが、
コントロール群を100%としますと、大量のビタミンCを投与したこの黄色のバーでは数%程度はNK活性が上がるようです。
そして、私が開発したTwendee Xという抗酸化配合剤では30%免疫が上がるというデータが出ました。
では、3日間続けて同様の大量のビタミンC点滴をするとどうなるかというデータがこちらです。
なんとコントロール群の半分にNK活性が下がってしまいます。
Twendee Xは投与量がビタミンCの40分の1以下なのですが、NK活性は60%上昇するというデータが出ました。すなわちビタミンCの大量点滴を継続するとなんと免疫が落ちるというデータです。しかも、マウスの脾臓を見ますと通常よりも非常に小さくなっているということがありますので、免疫抑制がかかっているのではないかと考えています。そして、この研究を今も続けています。
私が開発した抗酸化配合剤Twendee Xは、スライドのような有効成分で構成されておりまして、国際特許、日本国特許も公開されていますし、安全性試験も行っています。
そして、Twendee Xの酸化ストレスを下げる力は世界で最も強いとフランスの酸化ストレス測定の専門会社ICDDから評価をされています。
Bio Clinicaという医学雑誌がありましてその4月号に酸化ストレスと免疫のデータを掲載しましたので少し紹介します。
血液中の酸化ストレスはガンを植えたマウスでは非常に高くなります。
マウスの酸化ストレスは正常110くらいですがその倍ぐらいに上がってしまいます。
そしてTwendee Xを飲ませているとその上昇した酸化ストレスを65%低減できるというデータが出ました。
また、ガン免疫であるナチュラルキラー活性は正常マウスと比べるとガンを肺転移させたマウスでは有意に下がっています。
そして、その下がったNK活性をTwendee Xは倍に引き上げる効果が確認されました。
我々の免疫細胞というものは非常に酸化ストレスに弱いので、ガンが出す酸化ストレス物質でNK活性が下がっていたと考えられます。そしてTwendee Xはその酸化ストレスを打ち消すことによってNK活性を上昇させたと考えています。
また、これはラットの腸内細菌の実験です。免疫の約60%は腸内細菌叢が関連しているといわれています。そして、ラットにOPPという防カビ剤を投与して、Twendee Xを投与しました。そうするとTwendee Xを投与した群では、腸内細菌叢の多様性が上がるというデータが出ました。この多様性が上がるというのは非常に免疫に寄与するといわれています。
また、腸内細菌叢でアッカーマンシア属といういわゆる善玉菌といわれる菌属があります。そしてこのアッカーマンシアは炎症を抑えて免疫を上げるといわれています。Twendee XとOPPを与えた群ではこのアッカーマンシア属は非常に高くなっているのがわかりますが、これは間接作用として腸内細菌叢のバラエティを増やしてアッカーマンシア属を増やすということがTwendee Xにあることがわかりました。
Twendee Xが免疫を上げるエビデンスについてはこのように考えています。
医療従事者へのTwendee Xの無償提供が始まっておりますので、ご希望の方はホームページから申し込みをしてください。
※当動画・テキストで公開している内容は、岐阜大学 抗酸化研究部門 特任教授 犬房春彦の個人の見解であり、所属する組織の公式見解ではありません