はしぐち脳神経クリニック【福岡県福岡市】の事例:認知症予備軍に必要なケアとは

はしぐち脳神経クリニック 院長
橋口公章 先生

橋口公章先生

福岡県福岡市西区にあるはしぐち脳神経クリニックは、脳神経外科の専門医としてあたまの症状でお悩みの患者さんに向き合うクリニックです。 院長の橋口公章先生は、一人ひとりの患者さんに寄り添い、最適な治療を提供することを大切にされています。はしぐち脳神経クリニックでは、頭痛やめまいから認知症や脳卒中まで幅広い疾患を診療していますが、今回は特に認知症やMCI(軽度認知障害)に焦点を当ててお話を伺いました。

 

「あたまの悩み」を一緒に解決ー最新医療と寄り添う治療

―クリニックの概要について教えて下さい。
 
橋口先生:当クリニックでは、頭痛やめまいといった一般的な症状から、認知症や脳卒中などの脳神経疾患まで、幅広く診療を行っています。患者さん一人ひとりの症状や病態に応じた指導や治療を提供することを大切にしています。
 
脳神経疾患の診断には高度な医療機器が欠かせません。当クリニックでは、超伝導MRIやマルチスライスCTをはじめ、脳波検査、頚動脈エコー、神経誘発電位検査などの設備を完備し、精度の高い診断を実現しています。
 
このクリニックを開業したのは、自分が理想とする医療を実現できる環境をつくりたかったからです。もともと私は九州大学の脳神経外科に所属し、外科医として脳や脊髄の手術に携わり、外科病棟医長も務め、大学助教を経て大学講師として多数の後進の育成にも当たってきました。大学病院での手術を通じて患者さんの回復に貢献できるのは、非常に大きなやりがいがありました。しかし、より多くの患者さんと直接向き合い、身近な存在として関わりたいという思いが強くなり、クリニックの開業を決意しました。
 
当クリニックでは、幅広い疾患を診ていますが、初診の患者さんで最も多いのは頭痛で、めまいに悩まれる方も多いです。また定期的に通院される患者さんの中では、特にてんかんに関連する方が多いです。その他にも、脳卒中、生活習慣病、認知症の診療も行っています。
患者さんの来院範囲はさまざまで、近隣にお住まいの方だけでなく、福岡市外や県内の遠方、さらには九州全域や西日本各地からも来院されています。
 

治療法が限られる認知症予備軍にどう向き合う?生活習慣改善とサプリメントの可能性

―認知症やMCI(軽度認知障害)の患者さんについて教えて下さい。
 
橋口先生:認知症に関連して来院される患者さんは、全体の約2割ほどでしょうか。ホームページの影響もあるかもしれませんが、20代と比較的若い方が「物忘れが気になる」と来院されるケースも少なくありません。こうした方々は、認知症ではない可能性が高いものの、さまざまな要因を考慮しながら脳の状態を説明し、必要に応じて他の原因を探ります。
 
ご自身で自ら来院される患者さんの多くは、「物忘れが増えた」というよりも、「仕事でのミスが増えた」「予定を忘れることが多くなった」など、日常生活での変化を感じて不安になり、受診される傾向があります。
 
とはいえ、すべての方が認知症と診断されるわけではありません。抗認知症薬は認知症の診断をした患者さんにしか使えず、認知症予備軍の方に対する治療の選択肢は限られています。最近ではレカネマブやドナネマブなどの注射薬が登場し状況は変わりつつありますが、MCIに対する有効な治療法はまだ十分ではありません。診察後に「認知症ではないから終わり」ではなく、薬がないならサプリメントという選択肢を伝えることも一つの方法だと考えています。患者さんにとって、少しでも多くの選択肢を提供することが重要だと思い、当クリニックではエビンデスのあるサプリメントの活用も取り入れています。
 
それに加え、生活習慣の改善指導や定期的なフォローを行っています。特に、運動・食事・人との交流(コミュニケーション)・脳トレーニングが重要です。さらに、認知症リスクを減らすために高血圧や糖尿病の管理、聴覚障害のケア、さらにはうつ病や抑うつ状態に対するメンタル的なケアなども視野に入れてアプローチしています。
 
―サプリメントの活用とTwendee Xについて教えて下さい。
 
橋口先生:前提として、サプリメントに興味のない患者さんに無理に勧めることはありません。サプリメントの種類が多すぎると患者さんも戸惑うため、医療機関で使用できる信頼性のあるサプリメントを厳選しています。選定のポイントとしては、認知症予防学会が推奨しているものを採用していることが大きな理由の一つです。基本的には、サプリメントに興味を持つ患者さんに対して、2種類の商品を紹介し、最終的には患者さん自身に選んでもらう形を取っています。
 
当クリニックでTwendee Xを取り扱い始めた理由の一つは、認知症予防学会が推奨していることです。認知症予防学会のホームページを通じて情報を得て、その有効性に注目し、導入を決めました。基本的にMCI(軽度認知障害)の患者さんに対して、Twendee Xを紹介しています。認知機能の低下の背景にはいわゆる認知症のほか、メンタルの問題や発達障害、脳過労、ビタミン欠乏などさまざまな原因があります。これらの明確な要因が認められない場合、純粋に認知機能の低下が疑われるケースにおいて、治療の手段の一つとして、サプリメントの活用を提案しています。
 

おわりに

脳や頭に関わる疾患は非常に複雑であり、他の病気と関連していることも多く、慢性疲労のような症状や、コロナ後遺症が影響しているケースもあると橋口先生はいいます。
 
このような背景の中、はしぐち脳神経クリニックでは、患者一人ひとりの症状に寄り添い、最適な治療や指導を提供することを重視しています。
 
今回のインタビューでは、認知症やMCIの治療・予防の一環として、サプリメントの可能性についてお伺いしました。脳の健康を維持するためには、日々の生活習慣の見直しを行い、さまざまな選択肢を柔軟に取り入れることが重要です。

はしぐち脳神経クリニック

はしぐち脳神経クリニック
〒819-0015 福岡市西区愛宕4丁目14-19
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