あだち脳神経外科クリニック池下【愛知県名古屋市】の事例:気軽な受診で認知症を早期発見、健康寿命を延ばす取り組みとは

あだち脳神経クリニック池下
院長 安達 一英 先生

安達 一英 先生

脳卒中や脳腫瘍といった高度な医療の現場に長年携わってきた安達先生は、医師として25年目を迎えた節目に、新しい挑戦として2024年9月に「あだち脳神経クリニック池下」を開業されました。

また、認知症の早期発見や予防においては「酸化ストレス」が重要な役割を果たしていることに着目されています

今回は、安達先生のクリニック開業に込めた想いや診療方針、認知症予防における酸化ストレス対策、そして実際の患者さんの反応などについて詳しくお伺いしました。

 

敷居の低い脳神経内科を目指して―開業に至った経緯と先生の想い

―2024年の9月にクリニックを開業されたとお伺いしましたが、背景を教えて下さい。

安達先生:
私の専門は脳神経外科で、もともと脳卒中や脳腫瘍など高度な医療に携わってきました。その一方で、頭痛や認知症などの分野にも以前から興味がありました。
今年で50歳、医者になって25年目というタイミングで、自分としても何か違うこと、新しいことを始めてみたいという思いがありました。

脳卒中や脳腫瘍など高度医療も大切ですが、一方で頭痛や認知症など、より日常的な問題を抱えている患者さんにとっては、大学病院や大病院の脳外科は敷居が高く、なかなか気軽に受診しづらい面があります。
特に認知症については、早期発見をして対策をしていくことが非常に重要です。その一方、ちょっと物忘れが気になるというだけで、大きな市民病院や大学病院には行きにくいという問題があります。

そこで、もっと敷居低く受診できて、気軽に相談できるクリニックが必要だと思い、このクリニックを開業したという経緯です。受診をして問題がなければそれで安心できますし、少しでも認知機能低下があれば早く対応したほうが良いと考え、認知機能の低下に役立つ内容をお伝えさせてもたっています。このように、気軽に来てもらえるような場所を作りたいっていうのが大きな思いです。

場所については、もともと馴染みがあったわけではないですが、MRIを備えた脳神経のクリニックが少なかったこと、そしてここは地下鉄の駅と直結しており、駐車場も地下にあるなど利便性が良く、若い患者さんもアクセスしやすい立地だと考えて選びました。頭痛で受診される患者さんは若い方も多く、車を持っていない方もいるため、交通の便がよいことも決め手になりました。

―どのような患者さんが来られますか。

安達先生:患者さんは、頭痛の方が5割弱くらいです。どこのクリニックを受診すればいいか、よく分からなかった方が、当クリニックに足を運んでくれるようになったという印象です。

特に頭痛の患者さんは女性が多いです。認知症や物忘れの相談は、そこまで性別の差は感じないですが、来院される患者さん全体で見ると女性が多いと感じます。

年齢層については、かなり幅広いです。最近は若い人も多いですし、高齢の方だと90歳を超えている患者さんもいらっしゃいます。中心的な層で言うと、やはり60代以上が多いと思います。

物忘れで相談に来る方は、ご本人だけで来院されると、うまく症状が伝わらないこともありますので、物忘れが気になる方は、ご家族と来ていただけると助かりますね。

最近は、若い人、例えば30代くらいの方も物忘れで来院されることがあり、ストレスや精神的な影響が大きいのかなと感じています。 実際に診察してみると、若い方で物忘れを訴える人には、ストレスや鬱のような症状を抱えている人も多いです。そういう方には、経過観察しながら、場合によっては心療内科を受診してもらうようにしています。

また頭痛の患者さんは、片頭痛の方が多いですが、脳腫瘍や椎骨動脈解離等の二次性頭痛の患者さんも思っていたよりも多く、当日MRIを施行して検査結果を説明できるクリニックを開業して良かったと考えています。 一次性頭痛の場合は、症状から頭痛のタイプを分類して、それに応じて薬を出したり、生活改善をアドバイスしたりしています。そうすることで、頭痛があっても、日常生活に支障なく普通に生活が送れるようになることが大切だと思っています。

 

認知症リスクは生活習慣から

―物忘れや認知症の患者さんにはどのようなアプローチをされていらっしゃいますか。
安達先生:物忘れや認知症の患者さんには、ランセットで発表された「認知症リスク」を中心に説明しています。

※世界的著名な医学雑誌『Lancet(ランセット)』が発表した認知症リスクの要因
Lancet誌は2020年に認知症予防について包括的な研究報告を発表し、認知症のリスクを高める要因を以下の14項目にまとめています。(2024年に修正)

やはり予防が大事だと思っているんです。今ある治療をしっかりやっていくことももちろん大事ですが、健康寿命を伸ばすという意味では、抗酸化力をコントロールしながら、健康寿命を伸ばしていくっていうことが大切だと思っています。

具体的には運動や筋肉量の大切さ、食事、あとは余暇の過ごし方ですね。そういった生活習慣の話をまずしっかりして、最後に抗酸化サプリメントの話をしています。

 

患者さんのために導入を決めたエビデンスのある抗酸化サプリメント

―貴院でTwendee X(商品名:オキシカット)をお取り扱いいただいた経緯は何でしたか?
安達先生:最初にTwendee Xを知ったのは、抗加齢学会がきっかけでした。 また岡山大学の神経内科の山下准教授は以前一緒に研究をしていたことがあるのですが、彼からも紹介があったんです。エビデンスがあるサプリメントを活用することは良いのではないかと考え、導入を決めました。論文としてエビデンスが示されているサプリメントはなかなかないので、現在はTwendee Xだけを取り扱っています。

認知機能が軽度に低下している方だと、生活習慣の改善をいろいろ言われても、なかなか続かなかったりとか、それだけで本当にいいの?って不安になる方もいると思うんです。そういう方に、何か客観的なエビデンスがあるものを提供できたほうが患者さんも安心すると考えています。そういったことも導入の理由です。

開業してまだ半年くらいですが、初期の頃からTwendee Xを飲んでいた患者さんがいて、先日認知機能テストを実施しました。プラセボ効果もあるかもしれませんが、確かにMMSEで3点ほど上がっており、その方はとても喜んでましたね。

※MMSEとは
ミニメンタルステート検査(Mini Mental State Examination)は認知機能の評価に用いられる簡易的なスクリーニング検査で、主に認知症や軽度認知障害(MCI)の診断や進行度評価に使われます。

認知症予防で酸化ストレスのことを考える患者さんは、あまりいないのではないかと思います。実際私も抗加齢学会に入り専門医を取って、勉強していく過程で深く知っていきました。酸化ストレスと認知症が関連しているという情報がもっと伝われば、興味を持つ人も増えるのではないかなと思いますね。

 

おわりに

予防医学としては、抗酸化というアプローチは大切だと語る安達先生。酸化ストレスへのアプローチは、脳神経内科領域でも健康寿命を延ばす重要な手段の一つであり、今後の新しい認知症予防の可能性を広げる、興味深い取り組みではないでしょうか。

あだち脳神経クリニック池下

あだち脳神経クリニック池下
〒464-0841 愛知県名古屋市千種区覚王山通8丁目70-1
https://adachi-nc.jp/

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