2019.08.18
花粉症はアレルギー疾患:アレルギー疾患と酸化ストレスの関係とは?
今回は、アレルギー疾患のお話です。
病気の中にはアレルギーが原因となるものがあります。例えば、花粉症や喘息、アトピー性皮膚炎というものが非常にポピュラー(有名)です。
そもそもアレルギーの病気は、本来異物として普通は認識しないものを異物として認識して身体の免疫反応が働いてしまうことで起こります。
免疫反応が起こると体に何かしら症状として現れるのですが、体内で起きていることはアレルギー疾患全て同じなのです。
免疫反応に関係する細胞が白血球です。この白血球にはたくさんの種類があります。
※白血球の役割とアレルギー反応については、以前の記事:「花粉症が酸化ストレスに関係する?」https://antioxidantres.jp/column019/で説明しています。
免疫反応は異物を身体の外に排出するために働く白血球(=免疫細胞)が、本来働かなくても良い物に対して過剰に働いてしまう制御が効かない状態であり、免疫細胞のバランスが崩れている状態です。このようにバランスが崩れたことで免疫細胞が過剰に働き、その反応の結果起こる症状に鼻水や喘息、皮膚炎などがあるのです。
症状のある場所には炎症が起こっています。なぜなら、損傷や異物がある場所には白血球がたくさん集まり、炎症を起こす原因となる炎症性物質と酸化ストレス物質を放出して元の状態に戻そうと働くからです。つまり白血球が集まると炎症が起こる、炎症が起こるところには、炎症性物質と酸化ストレス物質が必ずあるということになります。
「炎症が起こるところには炎症性物質と酸化ストレスが必ずある」ということは
炎症→酸化ストレス→炎症→酸化ストレス
のサイクルがずっと回っていることになります。ですので酸化ストレスを下げることができればこのサイクルを断ち切ることができます。
ですから、白血球が集まっても、酸化ストレスを抑えてやれば炎症性物質による影響を減らすことができるのです。要は炎症が起こらなくなれば症状がどんどん減っていくという現象が出てきます。
現在、アレルギー疾患の8割~9割は酸化ストレスを抑えるだけで症状が緩和されるということが明らかになっています。アレルギー疾患と酸化ストレスは非常に大きな関連性があるのです。