吉祥寺みどり内科・消化器クリニック武蔵野院【東京都武蔵野市】の事例:自分にしかできない仕事を。「栄養」と「抗酸化」で切り拓く予防医療とは

吉祥寺みどり内科・消化器クリニック武蔵野院
院長 佐々木洋 先生

佐々木洋 先生

医師の説明が専門的で分かりにくいと感じたり、健康診断の気になる数値を「体質だから」と片付けられてしまったりした経験はありませんか。

吉祥寺にある「吉祥寺みどり内科・消化器クリニック武蔵野院」は、祖父の代から三代続くクリニックです。院長の佐々木先生は、一度サラリーマンを経験してから医師になったというユニークな経歴の持ち主。その経験で培われた「普通の人の感覚」を大切に、患者一人ひとりの視点に立った分かりやすい説明を心がけています。

今回は佐々木先生に、回り道を経て医師になったからこそ見えた医療のあり方や、保険診療の枠を超えた栄養指導、そして「抗酸化」という新たな視点から取り組む予防医療への思いについて、詳しく伺いました。

 

元サラリーマン院長が語る、「普通の感覚」を大切にした患者目線のクリニックづくり

―開業の背景を教えてください。

佐々木先生:吉祥寺みどり内科・消化器科クリニックは、吉祥寺に移転して約2年になりますが、継承開業してからだともう10年くらいになります。もともとは、祖父がやっていたクリニックを父が継ぎ、その父がやっていたクリニックを私が引き継いだんです。

以前のクリニックは杉並区の住宅街の中にあって、こじんまりとしていました。私が引き継いでから、開業医としての経験を積む中で父が他界したりより多くの患者さんと向き合える環境で仕事をしたいと考えるようになり、今の吉祥寺に新しく作ったという経緯です。

実は私、もともと普通にサラリーマンをやっていたんです。一度、営業の仕事をしてから医者の道に進みました。若い頃は親の意向に反して、最初は医者にはなりませんでした。でも、営業という仕事をやってみたら、やり甲斐を感じながらも「一生続けるべきしごとなのか・・・?」と考えるようになりました。医師の家系に生まれながら医師という職業に真剣に向き合っていなかったこともあり、「医師」という職業を真剣に考えた末に、自分の能力を医師という職業で活かしたいと思うようになりました。決断後はすぐに、会社を辞めました。もう退路を断って、辞めてからもう一度受験し直したんです。

昔は父とうまくコミュニケーションがとれず、正直、医者という職業は好きじゃなかったんです。それが社会人になって、仕事の社会性とか、仕事と向き合う意味とかを色々考え始めると、医者の価値というものを改めて感じるようになって。企業の一員だと、どうしても「別に自分じゃなくてもいいのかな」って思ってしまうことがあったんです。「自分しかできない仕事って何だろう」と考えた時に、たまたま私の近くに医者という職業があった。それが、この道を選んだきっかけかもしれません。

若い私が感じた父のイメージは、患者さんには優しかったですが、昔ながらの権威的な「お医者様」というイメージで捉えていました。そういう、昔ながらの医師のあり方は、私の代で変えたいと思っています。私たちは「患者様と医者」と教わる世代ですが、父の世代は「お医者様と患者」の世界。その認識の差は、クリニックの運営において、とても大きいものだと思います。

 

―貴院の特徴はどのようなところでしょうか?

佐々木先生:まず私自身、サラリーマンを経験したということもあり、今も「普通の患者さんの感覚」に近いところで仕事ができているかなと思っています。

医者と話していて、専門的すぎて何を言っているか分からないことってありませんか? 多くの医者は、自分たちの話が患者さんには分からない、ということに気づいていないんじゃないかなと思います。だから私は、患者さんとお話しする時は「医者の言っていることは、なかなか伝わりづらい」という前提で、できるだけ患者さんの視点に立って、分かりやすく説明するように心がけています。

もちろん、長年この世界にいると、私も医者の感覚になってきてしまうのは事実です。それでも、医者の論理に飲まれ過ぎないように、患者さんの感性を持って仕事はできているかな、とは思っています。

また、予防や未病に関する勉強会にも参加しているんです。なぜかというと、保険診療だけでできることって、あまりにも限られすぎていると感じるからなんですね。

例えば「血圧が高いから薬を出す」という治療だけなら、日本全国どこのクリニックに行っても同じです。それだけでは、うちのクリニックを選んでいただく理由にはならない。では、どうやって差別化していくか?それは、保険診療にプラスアルファできる何か、だと思っています。

うちにとってのプラスアルファは、スタッフや医師の人間性・チームワークに加え、例えば「栄養」の話だったり、「サプリメント」の情報だったり、「運動」の話だったりします。保険診療の枠を超えた部分で、患者さんの役に立つ情報をどれだけ提供できるか。それも、私たちのクリニックの価値だと考えています。

例えば栄養指導ですが、保険診療で栄養指導ができる病気は、実はすごく限られているんです。でも、栄養はどんな方にとっても非常に大切ですよね。だから、うちでは対象の病気でない方にも、必要な方には無料で栄養士からお話をさせてもらうことがあります。

筋トレの話もよくします。ただ、「筋トレ」と言うと、ハードルが高く感じてしまう方も多い。ボディビルダーみたいに真剣にやらなきゃいけない、なんてことは全くないんです。そういう誤解を解いて、その人に合ったやり方を提案したり、理学療法士さんがいる近隣のジムと提携して、そちらを紹介したりもしています。

 

「原因不明の肝機能異常」は“体質”のせい? 諦めない医師がたどり着いた「抗酸化」という新たな視点

―抗酸化について注目をされたのはどのような経緯だったのでしょうか。

佐々木先生:もともと私は「抗酸化」に詳しかったわけではないんです。きっかけは、予防・未病に関する勉強会での犬房春彦先生の講演でした。

先生のお話の中で特に興味を持ったのが、健康診断で見つかる「肝機能の異常」についてです。血液検査で肝機能を評価するγ-GTPという数値が高い方がいらっしゃいますよね。一般的にはお酒の飲み過ぎや脂肪肝で上がることが多いのですが、中にはそういった原因が一切ないのに、なぜかγ-GTPの数値だけが高い、という方が結構いるんです。

これまでは、そういう方には「体質ですね」と説明するしかありませんでした。でも、毎週のように「原因は分からないけど、γ-GTPだけ高い」という方にお会いする中で、私自身も「体質って一体なんだろうな」とずっと思っていたんです。

そんな時に犬房先生から「酸化ストレスが高い場合、γGPTの数値が高くなる」というお話を聞いて。調べてみると、確かにそういうデータもある。もしかしたらこれなのかもしれない、と思いました。

正直に言うと、大学病院で働いていた頃は、サプリメントなんて「うさんくさいもの」としか思っていませんでした。でも、クリニックを開業して、患者さんと長く密接にお付き合いするようになると、考え方が変わってきました。

病院で診ていた患者さんと、クリニックで診ている患者さんでは、少し付き合い方が違うんです。クリニックには、本当にずっとお付き合いが続く患者さんがたくさんいらっしゃいます。そういう方々が、実際にサプリメントを飲んで「効果がある」と言ってくださり、実際に臨床症状や採血データが改善することが珍しくないことを経験します。もちろん経験する母数は人数は少なく、科学的なエビデンスではないですが、実際に患者さんの「良くなっている」という感覚を尊重したいと考えています。それに、Twendee Xのように、きちんと臨床試験のデータがあるものは、私たち医師も取り入れやすいかなと思います。

何より、私自身もTwendee Xを飲んでいるんですが、調子がいい感じがするんですよ。やっぱり、自分で試してみて良いと感じられるのは大きいですね。

 

―どのような患者様にTwendee Xを試していただいているのでしょうか?

佐々木先生:今、クリニックでは主に二つのケースでTwendee Xをお勧めしています。

一つは、先ほどお話しした「原因がはっきり分からないけどγ-GTPが高い」という方です。患者さんご本人は特に症状はないんですが、「お酒も飲まないのになぜ高いの?」とずっと気にされています。そういう方に、「体の中で“酸化”という現象が起きていて、それが原因かもしれないですよ」とお話しして、Twendee Xを試してもらっています。

ただ、正直に言うと、まだ「すごく数値が下がった」という実感はそこまでありません。犬房先生がおっしゃるには、γ-GPTの値が500〜600といった、非常に高い数値の方が下がった例があるそうですが、うちのクリニックにはそこまで高い数値の方があまりいらっしゃらない、というのもあるかもしれません。

一方で、非常に手応えを感じているのが、肝硬変になってしまった患者さんです。

肝硬変は一度なってしまうと治らない病気で、有効な薬も実はあまりありません。だから、多くの患者さんが「体がだるい」などの体調不良を抱えながら生活されています。そういった方々にTwendee Xを飲んでもらうと、皆さん「すごく体調が良くなった」とおっしゃるんです。「だるさがなくなった」と。これは数値には表れないんですが、明らかにポジティブな影響があるのを感じます。

中には、ものすごいファンになってしまった方もいて。クリニックに来るたびに「友達にもあげるから」と言って、6個も7個もまとめて買って帰られる方もいます。

これからは岐阜大学 抗酸化研究部門の特別研究員として、どういう患者さんにTwendee Xが効果的なのか、データを集めていく犬房先生との共同研究も始まります。しっかりとしたデータが出てくれば、私たちももっと自信を持って患者さんにお勧めできるようになりますから、非常に楽しみにしています。

 

おわりに

元サラリーマンとしての「普通の人の感覚」を大切にしながら、昔ながらの医師像を自身の代で変えたいと語る佐々木先生。その患者に寄り添う姿勢が、画一的な治療だけでは満たされなかった人々の信頼を集めています。先生が新たに着目する「抗酸化」へのアプローチは、これまで「体質」と片付けられていた不調や、有効な治療法のなかった肝硬変の患者さんにとっての新たな希望となっています。保険診療の枠を超えた多角的な視点が、一人ひとりの未来の健康を守るための重要な鍵となるのかもしれません。

吉祥寺みどり内科・消化器クリニック武蔵野院

吉祥寺みどり内科・消化器クリニック武蔵野院
〒180-0004 東京都武蔵野市吉祥寺本町1丁目11-19 東興ビル1階
https://sasaki-iin.jp/

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