2020.05.15
集団免疫と抗体-集団免疫が新型コロナウイルス対策に有効な理由と抗体について
集団免疫に関してですが我々人類は何度もウイルスと闘うことなく集団免疫を獲得して生き延びてきたという歴史があります。それは1900年初頭のスペイン風邪といわれたインフルエンザであったり2009年2010年に大流行した新型のインフルエンザでも同じような状況です。ですから今回のコロナウイルス感染でも感染をして抗体ができた方が7割以上できれば集団免疫が完成するだろうといわれています。
現在の抗体の保有者というのが6~10%程度といわれていますのでそれが7割くらいになるのはあまり時間がかからないと思いますので、遅かれ早かれ集団免疫は獲得されると考えています。
基本的にウイルスが感染をしますと治った時には同じウイルスが入って来た時には自動的にやっつけますとよいう免疫ができるのです。抗体ができるウイルスというのは決まっておりましてインフルエンザウイルスはそうですし、コロナウイルスも抗体ができます。
しかしB型肝炎、C型肝炎は抗体ができずにずっと身体の中にウイルスが残る疾患でしたがこちらに関しては、今は新薬出てきました。そしてエイズウイルスに関してですが、エイズウイルスはいったん感染をすると中々治らないのです。つまり抗体ができにくいのです。こうゆう種類のウイルスもあります。
幸い新型コロナウイルスに関しては抗体ができて同じタイプのものには二度、三度感染はしないと思われますので抗体ができるということは重要なことだと考えています。
はい、そうです。抗体がある人は症状のあるなしに関わらず、一度はかかったことがあると考えてください。
基本的に新型コロナウイルスの抗体ができた後では身体の中からウイルスが出て行ってますので他の人に感染させる可能性はないと考えます。
新型コロナウイルスの感染に関しては8割の方が無症状なのです。ですから風邪をひいて風邪薬で治ったとしてもコロナウイルスの可能性はあります。そしてそれを証明するのは抗体検査しかありません。
※当動画・テキストで公開している内容は、岐阜大学 抗酸化研究部門 特任教授 犬房春彦の個人の見解であり、所属する組織の公式見解ではありません