2020.05.14
PCR検査数は重要?新型コロナウイルス対策で重要な数値・指標について
基本的に感染者数であったりPCR検査というのは私は意味がないと考えています。すなわち患者さんがどれくらいいるかというよりもこのコロナウイルス感染によって死亡される方が何人いるかというのが非常に重要です。日本は欧米と比べますと2桁少ないのです。
ですからPCR検査を増やしても重症患者を減らすということには役に立たないと考えます。ですからコロナウイルス感染に関しては間質性肺炎がまず重要なので間質性肺炎があった時点ですぐに治療を始めることが重要だと思います。
ですから抗体検査をすると抗体ができた人というのは感染しませんので、そういう意味では重要な検査になっていくと考えられます。
この中で一番重要なのは死亡数だと考えます。といいますのがPCR検査の精度は非常に低いですし、国民全員にやるというのは不可能です。ですからどのくらいの人数の割合、例えば100万人単位で何人亡くなるかという数字が非常に重要だと考えます。
そしてこれは国によって大きく違いまして、欧米よりも日本は2桁少ないのです。色々な理由があると思うのですが、死亡者数が非常に大きな問題だと考えます。そしてその次に重要なのが重症者の数で重症者が増えていくとICUを占領して医療崩壊につながると言われているので、いわゆる重症化する前に十分な治療を行うことが重要だと考えます。
※当動画・テキストで公開している内容は、岐阜大学 抗酸化研究部門 特任教授 犬房春彦の個人の見解であり、所属する組織の公式見解ではありません