痛風について

2020.08.31

 

犬房先生の質問1分回答

 


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痛風という病気は漢字を見ていただくと“痛い”、“風”つまり風がそよいであたっただけでも痛いんですよというような病名が日本ではついています。これは血液中にある尿酸というものが非常に上がり過ぎて例えば足の関節とか、一番多いのが足の親指なんですがそこの根本あたりが赤く腫れて炎症を起こすという病気です。

 

この痛風の原因になる尿酸ですがこれは食べ物から摂る量が約3割、身体の中で作られるものが約7割なのです。

 

実は私自身も1993年から高尿酸血症に対してザイロリックという飲み薬を継続して今も飲んでいるのですが、当時1993年当時に「これは痛風ですね」と診断されて管理栄養士さんのところに相談に行きました。そうすると食事指導をしてくださったんですが、もう世の中には食べる物がないよというような指導を受けまして肉は一切駄目で、鶏肉のささ身を週に2回だけとおっしゃっるわけですね、ところがよくよく考えてみると身体の中で作られるのが7割、食べ物から摂るのが3割ということは食べ物から摂取する尿酸、プリン体というこれは細胞の核の中にあるんですが、それをゼロにしても対して下がらないんですね、ということで私は薬を飲むことに決めて食事に関しては一切制限をしていません。

 

この尿酸が多い、プリン体というものに含まれているのですが、プリン体の多い食べ物としては肉類、特に臓物系の内臓とか腎臓というものには非常にたくさん含まれているといわれています。飲み物ではビール、ビールにはかなり多くのプリン体が含まれています。

 

よく言われるのが焼肉を食べに行ってビールをたらふく飲んだら次の日に発作が出たと、これは肉とビールが悪いんだよね、と昔から言われていました。理論上は確かにプリン体は多いんですが、最近よく分かってきたのはアルコールを飲んで脱水になります、そして脱水になると元々の血液中の尿酸値が上がるんです。そうなった時に発作が出やすいということが分かってきました。

 

ですから痛風に関してはできるだけたくさんの水分を摂って、尿酸を薄めましょうということが必要だと思います。そして値が高くても薬を飲むのは嫌だという方が結構いるんですが、その人は身体の中で作られる尿酸値が高いということなのでもう普通に薬を飲んだ方が私はいいんではないかなと個人的には思っています。