【医師監修】マンジャロ使用でアルコールに弱くなる?劇症膵炎のリスクと酸化ストレスの関係

投稿日
2025年10月16日


こんにちは。「抗酸化チャンネル」研究員です。

近年、肥満治療薬として注目を集めている「マンジャロ」について、抗酸化研究の第一人者である犬房春彦先生が、その効果だけでなく、副作用のリスクやアルコールとの関連性について詳しく解説してくださいました。特に、お酒に弱くなるという報告や、重篤な副作用である劇症膵炎のリスクについて、具体的な研究結果を交えながらお伝えします。

マンジャロとは?その作用と広がる使用

マンジャロ(一般名:チルゼパチド)は、本来は2型糖尿病の治療薬として開発されました。週1回の注射で、膵臓からのインスリン分泌を促進して血糖値を下げ、食欲を抑制する作用があります。この食欲抑制効果から、特に米国では肥満治療薬としても広く使われるようになり、日本でも自費診療で処方するクリニックが増えています。

「お酒に弱くなる」の真相

YouTubeの視聴者様からも「マンジャロを使っているとお酒に酔いやすい」という質問が寄せられています。犬房先生によると、複数の研究でマンジャロ使用者がアルコール摂取量や飲酒欲求が減少したと報告されているとのことです。

ある論文では、GLP-1受容体作動薬(マンジャロも含まれる)を使用している肥満患者のアルコール摂取量が減少したことが示されました。Redditというソーシャルメディアプラットフォーム上での投稿を分析した結果、アルコール関連投稿の71%が「飲酒欲求の減少」や「飲酒意欲の低下」と分類されています。

この現象について、犬房先生は「単に血糖値を下げるだけでなく、脳内の報酬系や神経伝達物質の活動にも影響を与えていると考えられる」と説明しています。つまり、マンジャロが脳に作用することで、お酒に対する欲求そのものが減少したり、アルコールの影響を受けやすくなったりする可能性があるということです。

重篤な副作用、劇症膵炎のリスク

マンジャロの副作用として特に注意が必要なのが「膵炎」です。犬房先生は、マンジャロが膵臓からのインスリン分泌を促進する作用が、膵臓に負担をかけ、膵炎の原因となるのではないかと懸念されています。

実際、マンジャロの投与開始後に劇症急性膵炎を発症し、死亡に至った症例が報告されています。添付文書への膵炎の警告記載を提言する論文もあり、その危険性が指摘されています。CT画像では、膵臓が炎症を起こして溶けてしまっている様子が確認できるほど、重篤な状態に陥ることがあるとのことです。

また、あるレビュー論文では、マンジャロと膵炎のリスク増加の間に有意な関連性は認められなかったものの、胆嚢または胆道疾患のリスク増加があることが示されています。

膵炎は命に関わることもある重篤な疾患ですので、マンジャロの使用にあたっては、必ず医師の指示に従い、体調の変化には十分注意する必要があります。

糖尿病や膵炎と酸化ストレスの関係

犬房先生は、糖尿病や膵炎といった病気が「酸化ストレス」と深く関係していることを強調されています。酸化ストレスとは、体内で活性酸素が過剰に発生し、細胞を傷つけてしまう状態のことです。

これらの病気では、体内の酸化ストレスが非常に高まるため、その対策が非常に重要になります。

安易な医薬品使用は避け、生活習慣の改善を

犬房先生は、ダイエット目的で安易に医薬品に頼るのではなく、運動や食事制限による生活習慣の改善が最も重要であると警鐘を鳴らしています。ご自身もBMIがやや高めでありながら、マンジャロを使用することは絶対にないと言い切っています。

酸化ストレスを下げるための生活習慣

酸化ストレスを下げるためには、日々の生活習慣を見直すことが効果的です。

 酸化を促進する要因を避ける

 喫煙(タバコ)や大量飲酒をやめる。

 糖尿病がある場合は糖質制限を行う。

 電磁波、紫外線、放射線といった酸化ストレスを上げる要因を避ける。

 抗酸化力を高める

 十分な睡眠をとり、精神的ストレスを軽減する。

 抗酸化作用のある食品を摂取する。

 エビデンスのある抗酸化サプリメントの摂取も有効です。


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本記事は、犬房春彦先生のYouTube動画の内容を基に、AIによる要約・編集を行い、読者の皆様の理解を深めることを目的として作成されています。内容には正確を期しておりますが、必ずしも医学的な完全性を保証するものではありません。医薬品や治療の使用にあたっては、必ず医師その他の専門家の指示に従ってください。


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