新型コロナウイルスに関する様々な説-BCGワクチン/若年者の感染/医療崩壊の可能性/集団免疫などに関して

2020.04.02

 

 

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■新型コロナウイルスのBCGワクチン仮説について

 

BCGを行っている国でしかも日本型のものを使っている国はどうやら感染者が少ないという統計が出ています。それが本当に正しいかどうかを調べるために現在、オーストラリアとか他の国々で医師とか国民に対してBCG摂取が開始されています。そしてこれは近いうちに正しいのかどうかということが分かると思います。

 

 

■若年者の感染・重症化の報告が増えていることに関して

 

確かに若年者で重症化と死亡という報告が増えてきています。その理由は2つ考えられます。1つはウイルスが突然変異して更に強力になって若年者にもかかっている可能性、それともう1つは若年者で重症化して死亡した方の中には基礎疾患がなかったという報告があるのですが、例えば糖尿病、高血圧、がんとか白血病の悪性疾患などこれらの疾患が全て分かっているわけではないのです。つまりご自分の病気を知らない方で感染した方は今まで病気はありませんでしたよと申告するのですが、それが分かっていないケースがどれくらいあるのかということが重要だと思います。ですから基本的に若年者で健康である方はそこまで恐れる必要はないという私の考えは変わっていません。

 

 

■集団免疫の有効性について

 

まず集団免疫ですがこれは有効です。例えばいわゆる痘瘡、ポックスウイルスですがこれは集団免疫を全世界で行って駆逐することができた病気です。ですからそれを考えると今回のコロナウイルスも集団免疫を獲得させることで駆逐できると考えています。

 

 

■日本で医療崩壊が起こる可能性について

 

医療崩壊についてですが、これは重症で本当に入院が必要な方以外が病院に殺到すると医療崩壊が起こってしまいます。すなわち、軽症とかもうしばらく様子がみられる方というのも今まではどんどん入院をさせていたのですが、これから重症者が増えるとするとこうゆう方たちは自宅とかで待機していただいて重症になりかかったら病院に来ていただくというのが正しいと思います。ですからこれをトリアージという表現をしていますが軽症・中等症の方は病院で入院することなく重症患者のみが入院するというような形で受け入れが始まると思うのですが、それをすることで医療崩壊というものは起こらないと考えています。

 

なぜならば例えばイタリアで医療崩壊が起こっておりますが、これはイタリアの財政が不足しており医師が5万人、看護師が5万人足りない病院もどんどん閉鎖していたというような状況で感染が始まったからです。もう一つニューヨークの報告がありますがニューヨークも基本的に健康保険に入っていないアメリカ人がかなり多くて、しかも殺到してしまったということがありこれが起こると医療崩壊につながりますが、日本は全く違う状況だと考えます。

 

 

■アジア諸国での感染の拡大が欧米諸国よりも緩やかな理由

 

まずアジア圏で感染者や死者が少ないというのは今までの推計では正しいのですが、イタリア、スペインと大きな違いがあります。つまりイタリアは元々医療従事者が少ない病院も少ないという状況でして非常に高齢の方が亡くなっているのです。亡くなっている方の平均年齢は80歳くらいです。スペインも同じく高齢の方に広がっているというような状況があります。日本は高齢の方がおられるのですが、そして亡くなっている方もおられるのですが、感染者の数が圧倒的に少ない、そして死亡される方も他の国と比べて圧倒的に少ない。これに関しては安倍首相が記者会見で申されましたけれどちゃんと適切な症例には検査をしているけれども少ない、これはやはり集団免疫の問題なのか医療レベルの問題なのか、色々な理由があると思いますがともかくアジア圏では少ないというのが現状です。

 

 

■アメリカでの感染数が爆発的に増えている理由

 

まずアメリカでは昨年の時点でインフルエンザウイルスの感染が100数十万人おられました。そして既に1万5千人くらいが亡くなられていた、それを考えますとこういうウイルスは非常に広がりやすい体質がアメリカにあるといえます。そして今回のコロナウイルスですが感染が広がって重症者が出ているんですが、元々アメリカでは医療保険に入っておられる方が非常に少ないのです。つまり自分の健康状態のチェックもできていない方がかなり多いわけです。ですからそういう意味で医療に対する国民の考え方が日本と全く違いますし、医療制度も全く違うということでニューヨーク、アメリカの例がそのまま日本に当てはまるかというと私は違うのではないかと考えています。