2020.04.04
新型コロナウイルスーBCGワクチンのタイプ/ワクチンの副作用と反ワクチン運動
BCGワクチンの大本は何種類かあるのですが、日本型を使っているところとそれ以外というふうに分かれます。それは元々使っていた結核菌の形が違うのでワクチンも違うという状況です。ですからワクチンが違うと効果も違うということは当然ですね。元々結核菌に対して作られたものなのですが、このBCGワクチンを投与しますと免疫系が強くなるわけです。ですからその免疫系が強くなる=ウイルスに対しても効果がある可能性はあると思います。
そして各国がどういう型を使用するかというのはこれはもう各国の自由でございましてその国の経済状況や他国との関連によって決まっていくものだと思います。
ワクチンが健康に被害を起こすかどうかということですが、これは健康被害を起こす場合があります。例えば子宮頸がんのパピローマウイルスに対するワクチン接種が開始されましたが、副作用があったということで一時中止になっているわけです。
ところがこのパピローマウイルスに対するワクチンというのは2種類ございまして、1種類では副作用があったようなのですが、もう1種類では出ていないのです。ですからこれは副作用がないものを使えばいいだけの話ですので、副作用があったとしてもないものを選ぶという選択があります。
それとワクチンの有効性について疑問を言われる方がおられるのですが、痘瘡(とうそう)ポックスウイルスに対するワクチンは全世界で広まってそしてポックスウイルスを駆逐できたというふうにみなさん認識しておられると思いますが、つまりワクチンは有効利用することでウイルスを完全に封じ込めるということも可能性があるとご理解いただきたいと思います。
※当動画・テキストで公開している内容は、岐阜大学 抗酸化研究部門 特任教授 犬房春彦の個人の見解であり、所属する組織の公式見解ではありません