お酒に弱い人が飲み続けるとどうなるのか?

2018.05.05

 

遺伝的にアルデヒド脱水素酵素がうまく働かない人が、毎日たくさんのワインを(たとえば1本以上)飲み続けるとどうなるのでしょうか?

 

 

食道がんでは発生率が100倍以上になることが分かっています。遺伝的に特殊な方では食道がんになる確率が400倍になると最近報道されました。アセトアルデヒドが分解されず、長時間にわたって体内を巡り、体の細胞を傷つけるからです。

 

肝臓にも大いに負担がかかります。肝臓の大きな役割のひとつが解毒作用ですが、その作用がアルコールでは弱く、アセトアルデヒドによって幹細胞やさまざまな酵素が攻撃される結果となってしまいます。肝機能の働きが弱くなってしまうんですね。

 

ということで、

お酒に弱い人は、決して無理に飲んではいけません。遺伝的に弱いのですから、飲み続けたからといって、強くなることはないのです。

 

お酒を飲める人が、気分よく適量を飲めば「酒は百薬の長」になるでしょうが、飲めない人が無理に飲めば「百害あって一利なし」です。

飲めない人、飲みたくない人は飲まない、お酒に弱い方は無理をせず、飲み過ぎないようにする。これが一番です。

 

 

もちろん、お酒の飲めない人、お酒が弱い人に、無理に飲ませてもいけません。

遺伝的にお酒に弱い人に飲ませれば拷問と一緒なのですから、「飲めない」と言われたら、あっさり引き下がるのが現代のマナーと言ってもいいでしょう。

 

また、最近は女性もたくさんお酒を飲むようになってきましたね。

女性はホルモンの変動が大きいので特に生理中にアルコールを飲むと、通常より血液中のアルコール濃度やアセトアルデヒド濃度が極端に高くなります。いつもはお酒に強い女性でも、生理中はいつもの半分以下に控えることをおすすめします。

 

 

 

 

 

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