日焼けすると酸化ストレスが上がる?!
2018.10.18
夏は暑さも体に堪えますが、女性の皆さんにとっては日焼けが最も気になるところではないでしょうか。通勤やお買い物といった日中の外出も、日常的に繰り返すと、それだけで日焼けをしてしまいますね。
海水浴やプールに行って、気づくと肌が真っ赤になってしまったり、酷い場合には水ぶくれになってしまったりという経験のある方もいらっしゃるかもしれません。
なぜ私たちは日焼けをしてしまうのでしょう。実は日焼けにも酸化ストレスが密接に関わっていますので、そのことを説明させてください。
日焼けと酸化ストレス
太陽に含まれる紫外線を浴びると、紫外線の当たった皮膚の部分に酸化ストレスの原因となる「過酸化水素」が発生します。
この過酸化水素の刺激で肌が黒くなる原因のメラニン色素が生成されます。メラニン色素は紫外線を吸収することで、肌を紫外線のダメージから守る働きをしますので、過酸化水素によるメラニン色素の生成というのは人間が紫外線から体を守るために必要なことでもあります。
とはいえ、皮膚が過剰に紫外線を浴びてしまうと、皮膚で発生する過酸化水素の量も増えてしまいます。過酸化水素は漂白剤にも使われている成分ですので、漂白剤に触れた皮膚に炎症が起きるのと同様に、紫外線を浴びて過酸化水素が発生した皮膚では赤くなるような炎症が起きたり、酷い場合には水ぶくれができたりするのです。これが日焼けと呼ばれる状態です。
日焼け対策について
日焼けをして炎症が起きてしまった肌を元に戻すというのは大変なことです。日焼けしてしまってから苦労するよりも、まずは「防御は最大の攻撃」という言葉もありますように、日焼けと戦うにはそもそも日焼けをしないように予防していただくのが一番です。
日焼けを予防するために大事なことは、何よりも日に当たらないようにすること!
とはいえ、ずっと家の中に居るわけにはいかないでしょうから、外出するときには紫外線カット効果のある日傘・帽子・アームカバー・カーディガン・サングラスなどを活用しましょう。
次に日焼け止めをムラなく塗りましょう。
紫外線は太陽から直接降り注ぐものに加えて、建物や地面からの照り返しといった反射光からも紫外線を浴びてしまうので、上記のようなアイテムを使用しても紫外線を完全には防ぎきれません。ですから、日焼け止めを塗ることは大事なのです。ただ、暑い日は汗で日焼け止めが流れ落ちてしまいますから、こまめに塗り直すことも重要です。
日焼け止めにはSPFやPAといった表記がありますが、SPFの値はシミやそばかすの原因となる紫外線B波をカットする効果を表す目安の数値で、PAの値はシワやたるみの原因となる紫外線A波をカットする効果の目安となります。
SPFの値が高いということは紫外線に対する防御力が高いということを示しますが、SPFが高いものは肌への負担も高くなることがありますので、1時間程度の外出ならSPF30の日焼け止め、長時間の外出やスポーツやレジャーなどにはSPF50のものを使用するなど使い分けると良いでしょう。またPAも「+」が多いほど防御力が高いということになります。
酸化ストレスを抑える食物や成分を摂取することも有効です。これは、体の内面からも日焼けの対処につながります。
以上のように、日焼け対策には太陽光線からの紫外線を防ぐという外的な対処法と、体の内部からの日焼けに対する防御力を高めるという内的な対処法があります。
これらを上手に使って日焼けに負けないようにしましょう。