急性アルコール中毒はアセトアルデヒドが関連している?

2018.09.03

 

お酒をあまり飲んだことがない人が、急にお酒を飲んで倒れてしまったり、飲み慣れている人でも一気飲みなどで短時間に大量のお酒を飲んでしまい、意識がなくなってしまうなど、という急性アルコール中毒というものがあります。

 

 

急性アルコール中毒の症状は、意識の混濁や血圧の低下、寒気、冷や汗や動悸が出てきたり、呼吸ができなくなったりすることがありますが、突然、意識を失ったり、ひどい場合は昏睡状態になり、死に至るケースもあります。

また、呼吸ができなくなったために脳に後遺症が出てしまうこともあり、急性アルコール中毒というのは、非常に危険なものなのです。

 

急性アルコール中毒の原因とは?

急性のアルコール中毒に関してですが、まず、アルコールが身体に入ったときにはアルコールの作用が出てきます。それは“麻酔作用”です。

麻酔作用が強くなりすぎると呼吸ができなくなって、脳の働きもなくなりますよね?

 

それに引き続いて、もうアルコールを飲んで30分もすると体内のアセトアルデヒドの数値が跳ね上がってきます。アセトアルデヒドというのは、身体をサビさせる毒物ですから、アセトアルデヒドの数値が跳ね上がると、身体のいろんな臓器が障害を起こし始めます。

 

つまり先ほどのアルコールによる強い麻酔作用と、アセトアルデヒドにより色々な臓器の障害、これが両方組み合わされた状態が急性アルコール中毒と考えていただいていいと思います。

 

急性アルコール中毒の治療

今までは急性アルコール中毒を救うのには胃の中を洗浄する、点滴で血液中にグルコースを入れる、身体を温める、それでもダメなら透析を回す、くらいの治療しかありませんでした。

しかしこれからは有効にアルコールとアセトアルデヒドを下げるものを投与するというようなことができる時代になると思います。

 

短時間での大量飲酒はNG

とはいえ、急性アルコール中毒というのは、大変危険な症状には違いありません。

また、急性アルコール中毒というのは、短時間で大量のお酒を飲むことで、血液中のアルコール濃度が一気に上がることで起こります。

 

そのため、お酒が飲める人でも自分のペースを守って、特に飲み始めの30分は、気を付けてゆっくりとしたペースでお酒を飲まれることをおすすめします。アルコールが飲めない体質の人は決してお酒を飲まないこと。また、アルコールが飲めない方への飲酒を強要することや、一気飲みを煽るなどは、大変危険な行為だと思ってください。

 

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