ピーリングという美容法を酸化ストレスから考える
2018.11.01
今回は美容効果のお話です。美容対策として化粧品やエステサロン、今は美容専門の皮膚科などたくさんの方法があります。その中でも今回は「ピーリング」についてです。
ピーリングとは「ケミカルピーリング」と呼ばれ、皮膚科やエステサロンでやるものもあれば、自宅で簡単にできるものもあります。
ピーリングの効果について
ピーリングは、表皮に酸性の薬品を薄く塗ることで古い角質を取り除くといった方法です。ニキビ跡の治療や、シミやシワなどを薄くするのに有効とされています。
ピーリングは、新陳代謝、つまり皮膚のターンオーバーを促進するため、ピーリングで古い角質を取り除いた肌はきれいになるといわれています。
このピーリングを酸化ストレスの観点から見てみます。
私達の細胞は、毎日毎日、ドンドン、ドンドン入れ替わっていきます。
人間には約60兆個の細胞がありそれが入れ替わっているのです。
皮膚は4週間ほどで入れ替わるといいます。
ピーリングというのは、ざっくり言うと、顔の古い皮膚を化学薬品でひっぺがす。というようなものです。やった直後は大変美しい肌になります。
しかし、また毎日毎日、ドンドン、ドンドン、細胞は入れ替わっていきます。
ということは…、ピーリングをやりました。その効果が5年も続くかというと、あり得ないのです。
つまり、一瞬だけでも綺麗な肌が欲しい!という方には最適な美容法かもしれません。
まして、個人差はあるでしょうが、3ヵ月後、5ヵ月後、1年後には元に戻るということなので、一時凌ぎのことが必要な、芸能人以外の方には、ピーリングをやるとやるだけ皮膚にダメージを受けてしまう可能性があるので注意は必要です。
最後に
一瞬で肌がきれいになるというピーリングですが、やはり根本的な解決にはならない可能性があります。
また、時々、自宅でできるピーリングジェルや石鹸などが販売されていますが、自分の肌質や体質などを考えて正しい方法でやらないと、肌にダメージを与えてしまうこともあります。
ピーリングをする場合、口コミや広告などを安易に信じることなく、きちんとした使い方を守ること、自分にあっているか、エビデンス(証拠)がしっかりした成分かなどはちゃんと自分で調べることをおすすめします。