ちょっと教えて犬房先生! Q&A

肺炎と酸化ストレスはどのような関わりがありますか?

一般的に肺炎は肺に白血球が寄ってきて炎症が起きます。中には膿が溜まることもあります。

炎症がある時には必ず酸化ストレスがあります。

 

なぜ炎症のあるところに白血球が集まってくるかというと、そこには例えばウイルスや細菌などの感染があります。そのウイルスや細菌を取り除かないと我々の体は困ります。そこで白血球に「今ここにこういうウイルスとか細菌がいるぞ」と「そこに行って退治して来い」という指示を出します。

 

そうすると、例えば白血球の中の好中球などがウイルスや細菌をパクッと白血球の細胞の中に取り込んでしまうのです。しかし取り込んだだけではこのウイルスや細菌を殺すことはできないため酸化ストレスから派生してできた過酸化水素や次亜塩素酸などを使って破壊します。ですから白血球が集まって炎症があるところでは酸化ストレスが高くなっていると考えてください

 

ウイルスや細菌を破壊するのに酸化ストレス物質の最終物質である過酸化水素や次亜塩素酸が使われ我々の体を守っているのですが、酸化ストレス物質が局所に多くなり過ぎたり血液中で上がってくることで全身に炎症が起こるのです。そうすると自分の免疫システムを下げてしまい免疫システム壊してしまうということがあります。酸化ストレスは血液中の中では適度に低い状態に保たれているのが望ましい状態です。

 

ですから肺炎の局所には酸化ストレスがあります。そして全身の酸化ストレスを下げてやることで免疫の力が上がることで炎症が収まると考えられます。