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岐阜大学 ライフサイエンスリサーチセンター
抗酸化研究部門

岐阜大学 ライフサイエンスリサーチセンター 抗酸化研究部門

どんな生活習慣が酸化ストレスの原因になるのか?

2018.07.16

 

これまでに酸化ストレスがさまざまな病気を引き起こすことについて書いてきましたが、今回は、そもそもその酸化ストレスの原因は何なのかということについてお話します。

 

酸化ストレスの原因は身近にたくさんあります。日常生活の中で、気づかない内に体内の酸化ストレスを高めてしまっているかもしれません。

もし、そうだとしたら恐ろしいことですよね。

 

では、どんなことが酸化ストレスになるかを紹介していきましょう。

 

 

みなさんは日焼けを気にされますか? 

日焼け止めを塗ったり、日傘をさしてみたり、帽子を被ったり、美白を目指す方にとって日焼けは大敵ですね。

では、日焼けはなぜ起こるのでしょう。太陽光線の中には紫外線が含まれますが、紫外線が皮膚に当たると、その時点で活性酸素が発生し、酸化ストレスになります。紫外線は3種類あるのですが、その内の2種類が人体に有害で、人の体はこの有害な紫外線から自分を守ろうとして活性酸素を発生させるのです。活性酸素は体内に入ってきた細菌を壊す働きがあるので、自衛のために活性酸素を発生させるのですが、それが過剰だと皮膚で炎症を起こすのです。

 

夏場に長い時間、外に居続けたら、真っ赤になって酷い場合は水ぶくれになったりしますよね。そういった状態が炎症です。活性酸素が皮膚に炎症起こした状態が日焼けということです。

活性酸素は体をサビさせるので、日焼けもサビのひとつと言えます。日焼けは色素沈着であるシミも作ってしまいます。つまりは、日焼けはお日さまが当たった部分が活性酸素でサビたと考えていただいたら良いです。

 

普段から浴びている太陽光線が酸化ストレスに関わっているように、世の中には酸化ストレスの原因があふれています。全部挙げていたらきりがありませんが、酸化ストレスから逃げるためにはどうしたらいいでしょうか?

 

酸化ストレスから逃げるために避けた方がいいものを挙げてみましょう。

 

<避けるべき物>

 ☐紫外線

 ☐排気ガス

 ☐広義の精神的ストレス

 ☐放射線

 ☐タバコ

 ☐過度の飲酒

 

どれも体に悪そうなものですよね。

そう、実際に酸化ストレスを増やして体に悪影響を与えます。こういったものは出来る範囲で避けた方がいいです。

 

次に食事の改善をしましょう。

食べ過ぎを防ぎ、野菜を多く取るように心がけましょう。食事で糖分が多いと、体のエネルギーを作るミトコンドリアがサボってエネルギーにしやすい糖分ばかりを使って酸素を使わなくなって余った酸素が活性酸素になってしまうので、結果として体内の活性酸素が増えてしまいます。

腹八分目がよろしいかと思います。

 

運動も大事です。

適度な運動を行い、メタボを防ぐことで酸化ストレスを低下させることができます。ジョギングや走り込みのような激しい運動は必要ありません。散歩で十分です。1日に2km歩くとか3km歩くとか。そうやって軽く体を動かすだけでも酸化ストレスは全体的に下がってきます。

 

酸化ストレスを下げるサプリメントの摂取も有効な手段です。

「酸化ストレスを下げるために酸化ストレスを増やすものを避けましょう。運動しましょう。食事を改善しましょう。」と言っても、普段の生活の中でなかなか難しいこともあるかと思います。

最後になりますが、科学的な研究が進むにつれて、なぜ老化が進むのかだんだんわかってきています。老化はすぐに始まるのではなく、日々の積み重ねです。酸化ストレスを下げる生活習慣や食事を毎日続けなければいけません。毎日継続することで、おそらく120歳くらいまで寿命が延びるであろうと多くの研究者は考えております。

120年という長い年月を健康に過ごすためには酸化ストレスを上手にコントロールできたらいいですね。