お酒を飲むと太ると言われるのはなぜ?

2018.07.30

 

「最近、飲み会続きで太っちゃった」「若いころより飲むことが多くなったから酒太りが…」などという話を聞いたことありますよね? では、本当にお酒を飲むと太るのでしょうか?

 

 

アルコールは1gあたり約8キロカロリーもあるんです。例えばお砂糖などの「糖質」や、大豆やお肉に多く含まれる「タンパク質」、そして脂に代表される「脂質」は人間が生きていくうえで必要なもので三大栄養素と呼ばれていますが、これらは1gあたり4キロカロリーです。

 

単純に考えると、アルコールは三大栄養素を含む普通の食べ物の倍のカロリーがあるのです!

 

アルコールの栄養素

 

ただ、アルコールはカロリーが高いというのは事実なのですが、その反面、アルコールは三大栄養素よりも先に燃焼されるという特性があります。

またアルコールは脂肪に変換されないため脂肪として体に蓄積されないんですね。だから、みなさん感じられることがあると思うのですが、アルコールを飲むと体が急に熱くなりますよね。ご飯を食べてそのように急に体が熱くなることはないかと思います。それはアルコールのカロリーをその場で燃焼して熱に変わっていっているからなのです。


このような特性を持つアルコールのカロリーのことを「エンプティカロリー」と言うのですが、エンプティは空っぽという意味で、栄養が空っぽのカロリーということになります。空っぽというといくら飲んでも太らないというイメージを持たれるかもしれませんが、栄養素が空っぽなだけで、カロリーはしっかりあるんです。

しかし、先ほどお話したように、アルコールは脂肪にはなりませんし、三大栄養素よりも優先して体内で燃焼されるので、アルコールそのものが肥満の原因ではないのです。

 

お酒を飲むとなぜ太る?

 

では、お酒を飲むとなぜ太ってしまうかと言えば、一緒に食べているおつまみの量が増えてしまう、食べ物の量が増えてしまう、これが太る原因だと思います。アルコールそのものはさっさとそのカロリーが燃焼されてしまうからいいのですが、一緒に食べるおつまみのカロリーは本来燃焼されるべきところをアルコールが割り込んで先に燃焼されてしまうものですから、おつまみのカロリーの燃焼されずに蓄積されやすくなってしまうのです。ずばりこれがアルコールを飲むと太るということの真相です。


具体的に言いますと、アルコールを飲みながら食べるおつまみは美味しいですよね。から揚げ、フライドポテト、ソーセージ、ピザ、脂と塩分に満たされた料理というのは不思議なくらいにアルコールに合いますよね。さらに締めにラーメンを食べちゃうこともあるかもしれません。アルコールは食欲増進効果もありますから、ついつい食べ過ぎてしまいがちです。でも、それらはアルコールを飲まないで食べるときよりも効率よく脂肪になることを覚えておいてください。

 

太りにくいお酒の飲み方

 

ではどのようにお酒を飲んだら太りにくいでしょうか。それは、おつまみのカロリーを控えることです。例えば、糖質・タンパク質・脂質の少ない野菜サラダ・漬物・刺身こんにゃく・きのこのソテーなどはおすすめです。食べるおつまみの内の何品かをそういった料理にするだけでも効果的です。そういったことに気を付けながら、楽しく健康的にお酒を飲んでくださいね!

 

 

 

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