蒸留酒は酔いにくい?
2018.09.17
今回はお酒の種類についてのお話です。お酒というのは、エタノール(アルコール)が含まれた飲料です。それをおおまかに分けると「醸造酒」「蒸留酒」「混成酒」と分けられます。
その中でも「蒸留酒」は酔いにくい、と耳にすることはありませんか?これはお酒の製造方法が異なるためです。
蒸留酒にはたくさんの種類がありますが、「醸造酒」「蒸留酒」「混成酒」の3つの製造方法の違いについて説明します。
■「醸造酒」とは?
まず醸造酒の代表的なものは、ビール、日本酒(清酒)、ワインなどです。
醸造酒は糖分を原料として、発酵させることでできるお酒です。
ワインであれば、ブドウなどの果実に含まれる糖分を酵母により発酵させます。ビールでは麦のでんぷん質を麦芽で糖化させてから酵母により発酵させます。
日本酒は米のでんぷん質を麹(こうじ)によって糖化、発酵をさせます。
この発酵の時にアルコールが含まれた飲料になります。
■蒸留酒
蒸留酒の代表的なものは、泡盛、焼酎、ウイスキー、ブランデー、ウォッカ、テキーラ、ジン、ラムなどです。
蒸留酒は醸造酒などを蒸留して作ります。
■混成酒
混成酒の代表的なものは、リキュール全般です。あとは、梅酒、マティーニに入っているベルモットなども混成酒といえるでしょう。例えば、カルーアミルクに使われるカルーア、他にもカンパリ、カシスなどもあります。
醸造酒や蒸留酒に、果物や薬草、甘味料や香料を加えたお酒です。
蒸留酒は酔いにくいの?
焼酎や泡盛、ウイスキーなどの蒸留酒は、醸造酒と比べて酔いにくいと言われることがありますが、アルコールの量でいいますと、蒸留酒も醸造酒も、中に入っているアルコール量だけで考えると、蒸留酒は非常にアルコール度数が高いのがあります。
泡盛だったらアルコール度数80%とかいうのもありますし、テキーラだとアルコール度数が90%超えるのもあるというようです。
これを、いつもの調子で飲んでしまうととんでもないことが起こると、考えてください。
飲むアルコールの量が多いと酔いやすい。これは当たり前ですが、アルコール度数の高いものを飲むときは、非常に注意をして下さい。
「薄めて飲む」、「ゆっくり飲む」など、飲み方を考えて飲んでください。