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岐阜大学 ライフサイエンスリサーチセンター
抗酸化研究部門

岐阜大学 ライフサイエンスリサーチセンター 抗酸化研究部門

酸化ストレスで髪が抜ける!?脱毛と酸化ストレスの関係

2018.10.08

 

薄毛や抜け毛というのは男性の悩みというイメージがありますが、最近では女性の間でも薄毛に悩む方が増えているようです。

 

 

この薄毛に酸化ストレスが関係しているのはご存知でしょうか? 

薄毛には色々な原因があります。その中でも加齢や酸化ストレスが原因になることもあります。

 

髪の毛のメカニズム

髪の毛の本数は一般的に7万~10万本と言われています。この数は胎児6か月くらい、つまりはお母さんのお腹の中に居る時に決まってしまうのです。ですから、生まれた後に髪が増えていくように感じるのは、本数が増えているのではなく、髪が太くなってくるというだけなのです。

髪の毛は、通常でも1日に50本から100本が抜け落ち、それと同じくらいの新しい髪の毛が生えてきます。1本の髪の毛の寿命は2~5年ほどで、寿命が来ると自然と抜け落ちますが、抜け落ちた後の毛穴の奥にある毛包幹細胞がちゃんと機能していれば、また新しい髪の毛が作り出されますから心配は要りません。

しかし、この毛包幹細胞が機能しなくなってしまうと、髪の毛が抜け落ちた後に新しい髪の毛が作られなくなってしまうわけですから、薄毛という状態になってしまうわけなのです。

 

どのような原因で毛包幹細胞が機能しなくなってしまうか?

 

毛包幹細胞はコラーゲンによって守られています。しかし、人は加齢と共にそのコラーゲンを分解する酵素の分泌量が増えていきます。この迷惑な酵素の増える原因は、酸化ストレスです。

その酸化ストレスは加齢によって自然と増えるものではあるのですが、酸化ストレスを増やす最大の原因は、お日さまの光なのです。

つまり、日光に含まれる「紫外線」なのです。

紫外線が頭皮にあたると、頭皮に過酸化水素が発生します。過酸化水素は強烈な酸化ストレス物質で、これによる酸化ストレスがコラーゲンを分解する酵素を増やし、頭皮のコラーゲンを破壊してしまうのです。この毛包幹細胞を守っているコラーゲンが減少すると、毛包幹細胞は徐々に頭皮の表面へと押し出されていってしまいます。

最終的には、毛穴が閉じ、毛包幹細胞は角質と一緒に剥がれ落ちてしまうのです。剥がれ落ちて毛包幹細胞が無くなってしまうわけですから、機能しないどころの話ではありません。こうなってしまった後では、もう元に戻すことはできなくなります。

 

薄毛のトラブルに対策

最近、こうした薄毛のトラブルにビタミンCが効果があるのではないかと言われています。

実際、ビタミンCは抗酸化作用や、紫外線から皮膚を守る効果があります。

また、ビタミンC自体がコラーゲンの生成に不可欠な物質でもあります。注目すべきは、その抗酸化作用で、過酸化水素などの活性酸素を抑制してくれます。

 

近頃ではネットなどでも長時間、毛根で効果があるというビタミンCが配合された育毛剤のスプレーが売られています。ビタミンCの働きから考えると、髪の毛や頭皮を良い状態に保つには一定の効果が見込める可能性があると思っています。

 

以上のように、ビタミンC配合の育毛剤を塗ったり、ビタミンCのような抗酸化作用のあるサプリメントを服用することは薄毛対策にある程度は有効だと思います。

また、頭皮へ酸化ストレスによるダメージを最小限にするためにも、酸化ストレスを上げないように普段の生活習慣にも気を付けてくださいね。

外出時は日光の紫外線を避けるために帽子をかぶったりすることも大事ですよ! 昔、「髪は長いお友達」というCMのフレーズがありましたが、長くお友達でいられるように毎日ちょっとずつ努力していきましょう。