新型コロナウイルス感染症の収束時期と今後の対策ーロックダウンなど各国の事例から学べることと日本の今後の対策

2020.04.08

 

 

 

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■新型コロナウイルスの収束時期について

 

現在、流行しているコロナウイルス感染について当初の私は夏に気温が上がって湿度が上がれば収束に向かうだろうと予測していました。しかし現在シンガポールで流行が広がっているという報道があります。シンガポールは常に気温が30度くらいあって多湿の環境なのです。そういう環境になってもコロナウイルスの感染が広がるということは今までのインフルエンザと違うというふうに考えられます。そして夏になって気温が上がると人の免疫機能というのは上がっていきます。ですから感染者の数であったり死亡者の数は減っていくと思いますが、これが完全に収束するかどうかと言うと、この夏を超えて秋口もしくは来年の夏くらいまで感染が広がるという可能性は否定できません。

 

 

■日本のロックダウンの可能性と都市封鎖された海外の様子

 

ロックダウンという言葉を東京都知事とか政府首脳が口にしておられるのですが、そもそも日本の法律でいきますと例えば交通機関を全て止めてロックダウンをすると、これは例えば中国の武漢で軍部がやっておりますがそのようなことは法律的にもできないんですね。
そしてロックダウンをしているニューヨークでも人々は食料の買い出しとか、日常に必要な行動というのは許されているという状況でございます。

ですから東京で万が一ロックダウン宣言が出されても一歩も外に出られないというようなことはありませんし、電車も通常に動きますし電車に乗ってお巡りさんに逮捕されるというようなこともないと考えています。

 

 

■各国の事例から学べることと日本の今後の対策

 

日本が参考にすべき国というのが日本に広がる前の地点で言いますと、完全に台湾です。台湾は非常に早い時期に中国との人の交流をシャットダウンしてしかも徹底的に感染者の経路を調べるという手法で封じ込めに成功しました。しかしこの4月1日時点で日本全国でかなりの感染者の方がおられて広がっていますのでこれはもうロックダウンしようが都市封鎖をしようが不可能だと私個人は考えています。

ですから今の時点で見習ってはいけない国というのがございます。例えばイタリアのように医療崩壊を起こすこと、例えばニューヨークでもカリフォルニアでもですが、非常事態宣言を出して人が外に出て行くのを禁止するというのは一時的には有効なのですが長期的には私は効果がないと思っています。そして経済が回らなくなると医療も回らなくなります。ですから私の考えとしては抗体検査、コロナウイルスの抗体ができてるかどうかのチェックができるのですが、抗体検査をして抗体ができている人は感染はしないので普通の社会生活を送ることができるわけです。つまり感染を心配しないで外にでていけるわけですね。
私はこうゆう人達を増やして社会経済を回すのが非常に今後有効なのではないかと考えていますが、これは現在の政府の方針とは少し異なるようです。

 

 

■カラオケやクラブ、バー以外で控えた方が良い場所

 

これは3密と言いましたが一つは空気の循環が悪い、たくさんの人がいる、閉鎖空間というような場所なのですが、これは人が集まる場所であれば全て言えるわけです。例えばパチンコ屋さん、行かれた方は分かりますがうるさくてタバコの煙がひどくて寒気が悪い、これは当然感染しやすいわけです。そしてカラオケ、クラブ、バーとか例えば風俗店というのもそこはどこにでもなり得ることなのです。ですから例外というものはないと私は感じています。

 

 

■オフィスはクラスター感染のリスクはありますか?

 

オフィスはクラスター感染リスクがあります。しかしそれを予防する方法というのもある程度分かっています。非常に重要なことはやはりマスクを全員していただく、これは自分が感染しないだけではなく感染している方が咳をした時にウイルスの入ったものを周囲にまき散らすことを予防するというのに非常に大事です。そして非常に細目に手指の消毒、手洗いをする、これで感染はかなり抑えられるのではないかと考えています。

 

 

 

※当動画・テキストで公開している内容は、岐阜大学 抗酸化研究部門 特任教授 犬房春彦の個人の見解であり、所属する組織の公式見解ではありません