卵子と酸化ストレスの関係、卵子の数と卵子の老化は酸化ストレスを抑えることで防げるの?

2019.07.26

 

 

女性は加齢とともに妊娠する力が下がっていきます。それは毎月排卵される卵子が、身体の老化とともに卵子も老化します。「卵子の老化」という言葉がありますが、今回は酸化ストレスと卵子の老化の関連を解説します。

 

 

 

卵子の老化とは?

 

女性は20歳くらいの時には、非常に妊娠しやすい状態です。しかし36歳以降、特に40歳以降になると妊娠する確率がどんどん下がってきます。

 

その原因の一つが「卵子の老化」です。

 

卵子は、通常毎月1個ずつ排卵されます。排卵というのは、卵巣内で大きくなった卵胞を破り、卵子が外に出ていくことです。この排卵で卵巣の外に出てきた卵子は卵管を通り、精子と出会います。その精子が卵子内に入り、受精して受精卵になります。そしてその後、受精卵は細胞分裂をしながら卵管を通り、子宮の内膜に着床することで妊娠が成立します。

 

妊娠が成立するためには、排卵された卵子が受精し受精卵になることがまずとても大切です。

そのためには、卵子のクォリティ(質)が非常に大きく関わってくるのですが、卵子の老化とは、女性の体内で作られる卵子が、酸化ストレスによって、クォリティー(質)が悪くなる=(イコール)、卵子の中の遺伝子がダメージを受けることです。

 

卵子の中には核というものがあり、この核にはたくさんの遺伝子情報が存在しています。この遺伝子情報は酸化ストレスが高い状態だとダメージを受けやすくなるのです。

 

卵子の膜が固くなる?

 

そして、更に明らかになっていることがあります。

それは、卵子が酸化ストレスで老化すると、卵子の膜が固くなるということです。

 

排卵された1個の卵子は、卵管の入り口でたどり着いた何億の精子と出会います。そこから何億もの精子の中から1匹が卵子の中に入れます。その際、精子が卵子の膜を溶かす酵素を出して中に入り受精するのですが、この卵子の膜が酸化ストレスにより固くなると、卵子に精子が入りにくくなる、つまり受精しにくくなるのです。

 

ですから、酸化ストレスを下げてやることで、妊娠する確率が上がるというデータがあります。

 

例えば、オーストラリアで、数千人規模実施された調査のデータでは、男性女性ともに抗酸化物質のサプリメントを飲んだ場合、妊娠して子供ができる確率が2倍になるということが報告されています。

 

卵子の数は生まれた時に決まっている?

 

卵子の数は生まれた時に決まっているといわれています。

女の子の赤ちゃんがオギャーと生まれたその時に、既に卵巣はできあがっています。

卵巣は2つあり、その卵巣の中には卵子の元になる細胞、「原始卵胞」があります。

この「原始卵胞」は、生まれて成長していく毎に減っていきます。ですから、生まれた直後が、女性の「原始卵胞」が最も多いと言えます。原始卵胞を増やすことはできません。原始卵胞を増やせないということは、女性が体内で作れる卵子の数というのは限られているのです。

 

しかし、卵子の数を増やすことはできなくても、今ある卵子のクォリティー(質)を維持する、卵子の老化を防ぐことで、良い卵子をキープできる可能性はあります。

 

酸化ストレスが高い状態では、卵子の中の遺伝子情報がダメージを受けることがありますので、やはり基本的に酸化ストレスを上げないことが、質の良い卵子を多く残すことにつながると考えてください。

 

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