年齢と酸化ストレスについて―いつから酸化ストレスは考えるべきか?

2019.12.20

 

私達人間は生きていく以上、必ず年を取ります。そして同時に酸化ストレスも上がっていきます。

 

 

では何歳から酸化ストレスに注意しなければならないのでしょうか?そしてアンチエイジングとは何歳から気にしていくべきなのでしょうか?

今回は年齢別の酸化ストレスとの向き合い方についてお話します。

 

 

年齢を重ねた酸化ストレスとの接し方

 

私達人間は「オギャー」と赤ちゃんとして生まれた時が人生で最も酸化ストレスが低い状態です。そして20代から30歳くらいまでは、大きな病気がなければ酸化ストレスは低い状態です。しかし30歳を超えたあたりからだんだん酸化ストレスは上がり、年をとるにつれて更に上がっていきます。

 

ですので、アンチエイジングという言葉がありますが、意識し始めるのは恐らく30歳くらいからではないでしょうか。

 

20代までは特に病気や肥満がないのであれば、酸化ストレスを気にすることはありません。しかし30歳を超えますと、酸化ストレスは上がってきますので、肥満に気を付け、酸化ストレスを下げることのできる食べ物を積極的に摂りましょう。

 

また、日焼けも酸化ストレスを上げる要因になりますので、日焼けをしない様に対策を取ることも大切です。

 

50代、60代、70代と年齢が進めば進むほど、酸化ストレスが上がっていきますので、この年代の方は適度な運動を心がけ、酸化ストレスを下げる食材や、エビデンスのあるサプリメントを摂ると良いでしょう。もちろん、日焼け対策も忘れてはいけません。

 

酸化ストレスは 歳を重ねるごとに高くなってきますので、早めに対策をとっておくといいでしょう。

 

酸化ストレスを自宅で測れる方法はありますか?

 

残念ながら、自宅で酸化ストレスを測ることはできません。しかし、酸化ストレスを測る方法はいくつかあります。

 

酸化ストレスの元は揮発性のガスですので、測定するのは極めて難しいものです。しかし、そのガスは身体の中でいろんなものに変化していきますので、血液中であれば、酸化ストレス物質のひとつである過酸化水素を測るの量を測定することが可能です。他にも酸化ストレスが高い場合に尿中に増えてくる物質があるので、尿検査で測定する方法もあります。

 

現在は、酸化ストレス測定ができる病院やクリニックが限られていますが、今後、気軽に測定できるようになるとより健康長寿にもつながる可能性があるのではないかと思います。

 

 

加齢臭に注意

 

体内の酸化ストレスを数値化する方法は自宅では難しいのですが、実は酸化ストレスが上がることで身体に様々なサインが出てきます。

 

そのサインの一つが加齢臭です。歳をとって酸化ストレスが上がると加齢臭の元である「ノネナール」という物質が出てくることを資生堂の研究員の方達が発見しました。

しかしそれほど歳をとっていなくても、体臭がする方がいます。また変な体臭がする方、そういう方は酸化ストレスが高い病気、糖尿病や炎症性の疾患が原因で体臭を発している可能性があります。

 

体臭がいつもと違う感じがするな、という場合は酸化ストレスが上がっている要注意のサインかな?と思ってください。

 

またコニカミノルタさんから、KUNKUNBODY(クンクンボディ)というる加齢臭を測定する器械を発売されています。器械自体は少し値段がかかりますが、家庭で加齢臭の測定ができ、さらに家族全員が使えるので、購入されて測定するのもいいかと思います。

 

 

最後に

 

酸化ストレスを減らすためにも、30歳から酸化ストレス対策を始めることがおすすめです。

また年齢を重ねるにつれ上がる酸化ストレスに対してどう対応していくかを考え始めるためにも正しい情報を確認するようにしてください。

身に付いた生活習慣は、変えたいと思っても1日では変えることができません。そのため、徐々にでもより良い生活習慣を心掛けて変えていくようにしてください。