「血管の老化」とはどのような状態のことなのでしょうか?

2019.05.31

 

 

血管の老化」という言葉を聞いたことはありませんか?最近は、薬局などで血管年齢を測定できるようになり、血管の老化についての話題もよく耳にするようになりました。

 

 

 

では「血管が老化する」というのはどのような状態のことなのでしょうか?

 

血管とは?

 

血管とは、心臓から全身へ血液を通す管のことを言います。血管には動脈静脈毛細血管があります。理科の授業でやったことを覚えている方もいらっしゃると思いますが、動脈は心臓から出た血液を送る血管、静脈は心臓に血液を戻す血管ですね。そして動脈と静脈の末端をつないでいるのが毛細血管です。

 

動脈を流れる血液は動脈血で、酸素がたくさん含まれています。そして静脈血には二酸化炭素が多く含まれています。

 

動脈は何リットルもの血液を心臓から全身へ送り出すため、血管の壁が厚く最も太い血管です。一方静脈は、心臓に血液を戻すため血管の壁はそれほど厚くはなく、血液が戻って逆流しないような弁がついています。

 

体中に血液を循環させるためにある血管ですが、年齢とともに老化することで血液の循環がスムーズにいかなくなってしまうことがあります。

 

血管の老化とは?

 

「血管の老化」、これは一言でいうと、「動脈が弱くなる」ということです。動脈は大量の血液を心臓から送り出すために熱い血管の壁でできています。この壁は心臓が血液を送る圧力に耐えるため弾力性があります。しかしその弾力性が失われて壁が厚くなったりもしくは固くなる、つまり「動脈硬化」になると今まで流れていた血液がうまく流れなくなるので、心筋梗塞などを起こす可能性が出てくるのです。

 

動脈硬化と酸化ストレス

 

動脈硬化は酸化ストレスと関連のある疾患です。

動脈硬化はコレステロールが原因だと聞いたことがある方はいらっしゃるでしょう。

 

以前の記事「コレステロールは身体に良くないの?https://antioxidantres.jp/column045/

でも解説していますが、コレステロールには善玉コレステロール(HDL)と悪玉コレステロール(LDL)があり、悪玉コレステロールLDL)が動脈硬化の原因だと思っている方が時々いらっしゃいます。

 

実は、悪玉コレステロールと言われているLDLが問題ではないのです。

そもそも血管の壁や脳の3分の1はコレステロールでできています。LDLは抹消組織にコレステロールを運ぶために血管の壁を出入りします。

 

このLDLが酸化ストレスにより「酸化したLDL」になると、血管の壁を通り抜けられなくなり、血管の壁にへばりついて血栓と動脈硬化を作るのです。

 

つまり身体が酸化ストレスにさらされていることでLDLが酸化して動脈硬化を起こし、血管の老化につながるのです。そのため、老化した血管=(イコール)酸化した血管と言い換えてもいいかもしれません。

 

最後に

 

血管の老化は、血液の循環を悪くし様々な疾患の原因になります。体内の酸化ストレスが上がっている状態が続くことは、血管の老化にもつながってきます。酸化ストレスを抑える生活習慣を心掛けていただくことが、若々しい血管を保つことにつながり、病気の予防、健康長寿が期待できます。